ブックタイトル週刊ダイヤモンド15年10月10日号

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概要

週刊ダイヤモンド15年10月10日号

〝孤Special Feature 独死?もあり得るかもしらん││。独フォルクスワーゲン(VW)との提携解消を決意し、単独で生き残る道を選んでいたはずの鈴木修・スズキ会長は、近しい人物に思わずそう漏らした。 今年8月末、スズキとVWの4年にわたる泥仕合に終止符が打たれ、提携解消がついに成立した。記者会見の席では、「(今後は)提携を考えているというより、自立して生きていくことを前提にやっていきたい」と、強気な姿勢を示していた修会長。 しかし胸の内では、単独で生き残れるどころか、新たな提携相手すら見つからない〝孤独死シナリオ?も想定するほど、実は強烈な危機感を今、抱いているはずだ。 スズキがVWに離婚を通告し、国際仲裁裁判所に提携解消を申し立てたのは2011年。その後、VWのドイツ本社で交渉のテーブルに着いたマルティン・ヴィンターコーン社長(当時)は提携継続を切望したが、スズキの原山保人・現副会長は声を荒らげ、「私たちは別れたいんだ」との一点張り。修会長は、それを黙って聞いていマツダとトヨタ自動車が電撃提携、スズキと独フォルクスワーゲン(VW)が〝離婚?、そしてVWの転落……。自動車業界が激変している。トヨタが主導権を握るチャンスが訪れた。1Part動き始めたトヨタ世界再制覇の全貌 Illustration byTadayuki Sakakibara週刊ダイヤモンド 2015/10/10 28スズキ・VW〝離婚?成立で盟主トヨタが注ぐ熱い視線独フォルクスワーゲンの覇権主義的なやり方に反発したスズキが提携を解消した。最大のライバルであるトヨタ自動車は、この2社の〝離婚?をどのような気持ちで眺めていたのだろうか。AP/アフロREUTERS/アフロSean Gallup/gettyimages独フォルクスワーゲンのヴィンターコーン前社長(上)、スズキの鈴木修会長(下)、トヨタの豊田章一郎名誉会長(左)