ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年3月5日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年3月5日号

Special Feature んな改革をやっていると言わなければ、予算が取れません。現状維持だけでも大変なんですから……」 ある大学関係者は、文部科学省の幹部が講演で思わず吐露したこんな嘆きを耳にした。 今、国を挙げて取り組んでいる大学入試改革。この幹部の言葉通りなら、とんだ大風呂敷を広げたわけだが、さにあらず。文科省の予算獲得の方便かというと、決してそれだけではない。 元はといえば、大学入試改革の必要性を求めているのは、産業界だ。というのも、リーマンショック以降、予想以上にグローバル化が進んだことで、自ら課題を発見し、それを解決できる能力や論理的思考力、高度なコミュニケーション能力を持つ人材の必要性が急激に高まってきたからだ。 その意向をくみ取ったのが、安倍晋三首相の肝いりで設置された週刊ダイヤモンド 20136//5号03_/10特5 _塾3・2予備校P32-33オーバープリント済み(従来の数学、理科の科目も残る)国語、社会も改革を検討中?学校の授業、受験科目は??センター試験はどう変わる!?数学と理科の両方の知識を深め、探究する数理探求を新設聞く、読む、話す、書くの4技能総合型「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)とは?スピーチ、プレゼンテーション、ディベートなど統合型言語活動中学、高校の授業では…アクティブ・ラーニングを充実させる。例えば…●生徒同士のペアで意見交換●グループごとにホワイトボード を使って議論●教師ではなく生徒が問題の 解き方などを説明することも●生徒がポスターを使って意見 や考えを発表複数が連動した選択問題複数が連動した選択問題+記述問題条件付きの記述問題(説明、要約、作図)短答式小論文解答の自由度の高い記述式穴埋め問題選択肢の中から選ぶ問題●現行のセンター試験に代わって2020年度から導入される●マークシートと記述式問題の組み合わせ●CBT(コンピューターによる受験の仕組み)が使われるかもしれない●資格試験のように、複数回の実施が可能になるかもしれない●受験科目が下図④のように変わりそう※高等学校基礎学力テストとは?●2019年度から試行●偏差値55程度までの高校1~2年生が主な対象●基礎学力の定着度を測る●高校の調査書の評価基準になるかもしれない疑問①疑問②疑問③記述式問題の公平な採点は可能?試験日が増えれば、受験生と大学の負担が増える?複数回受験になれば、中高一貫校がますます有利?英語コミュニケーション英語基礎、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ英語表現Ⅰ、Ⅱ英語会話数学+理科先生の板書をノートに写しているだけではダメ!思考力判断力表現力採点しやすい採点しにくい知識技能マークシート一定の基準内の記述式自由で独創的な記述式共通テスト向け個別テスト向け従来型のセンター試験新しい評価テスト新しい評価テストの記述問題大学入試の直接の基準にはならない+数学理科ちまたでは、大学入試改革の話題で持ち切りだ。改革の内容によっては、これまでの受験テクニックが使えなくなってしまうからだ。詳細は未定だが、方向性を探ってみた。大解剖! 大学入試改革の全貌Ryosuke Shimizu Part 1「こ