ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年3月5日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年3月5日号

特集 塾・予備校教育再生実行会議。この会議では、現状の「知識偏重型の1点刻みの大学入試」から、大学入試センター試験を見直し、多面的評価などに改めるよう求めている。 この提言を受け継いだのが、日本の教育の在り方を議論する中央教育審議会。ここでまとまったのが、2014年12月に文部科学大臣に提出された答申だ。そこには、高校や大学での教育の枠組みの見直しのみならず、大学入試改革も「『待ったなし』で進めなければならない」と強調されている。 理由は以下の通りだ。現在の高校生の受験勉強は、知識の詰め込みが大半で、大学入試でいかにそれらを再生できるかが問われている。すなわち、思考力や判断力、表現力などを駆使して、多様な人々と協働する態度など、真の「学力」が育成されたり、評価されたりするような体制にはなっていない、というものだ。 そのため、センター試験を廃止して、より思考力などを問う共通試験を導入する。また、大学が独自に行う個別入試では、受験生の部活動や就業体験、ボランティア活動を含めた多面的な評価を行うことを求めた。 もっとも関係者によれば、文科省は当初、複雑になった社会の科33 週刊ダイヤモンド 2016/03/05答申告示周知徹底実施新学習指導要領の内容に2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024*文部科学省の資料を基に本誌編集部作成。今後の議論で変更される場合がある教育再生実行会議 中央教育審議会 高大接続システム改革会議知識偏重、1点刻みの大学入試は見直せ!(2013年10月の第4次提言) (2014年12月答申) (2015年9月15日の中間まとめ)安倍晋三内閣(内閣官房) 文部科学省 文部科学省●主体的に考えて自ら課題を発見し、周囲と協力して行動できる人材が必要! それなら…●決められたことを効率よく覚えてこなす人材よりも●世界における日本の存在感の低下、少子高齢化●AI(人工知能)の発達で、これから子どもたちは単純労働に就けなくなる知識偏重の大学入試で、留学したり、スポーツや芸術、ボランティアなど特定の分野で活躍してきた高校生が切り捨てられてきた●知識の暗記や、解き方を覚えて当てはめるだけで解ける問題ではない。学んだ知識を統合し、問題を発見・解決する能力を問う●大学入試センター試験に代わる、思考力などを問う共通試験の導入●大学入試で意欲や適性、高校時代の部活動なども評価の対象に●大学教育の質の向上と評価の確立●進学校以外の高校の基礎学力の定着学習指導要領高等学校基礎学力テスト大学入学希望者学力評価テスト●高校、大学の授業で「アクティブ・ラーニング」を充実させる●大学入試で小論文、面接、プレゼンテーション、調査書、資格・検定試験、部活動の成績も評価に活用新たな共通試験「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)の実施センター廃止、評価軸も様変わり大学入試で「思考力」「判断力」「表現力」を問えばいい!産業界の要請ゆとり教育派の主張?教科書策定、検定、採択、配布導入(旧学習指導要領の内容) 新学習指導要領の内容に導入(旧学習指導要領の内容)?なぜ、改革が必要なのか??いつから変わる?????????????????????????????????????????図 解(年度)