ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年5月14日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年5月14日号

全役職から退任セブン-イレブンが1万店突破グループの営業収益の推移95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16セブン&アイ・ホールディングス設立会長兼CEOに就任 なの鉄道坂城駅から車で5分ほど走った長野県坂城町。右手に学校を見下ろしながら、急勾配で曲がりくねった狭い坂道を上っていくと、大きな門が現れ、広い敷地に日本家屋が立ち並ぶ。 ここは、国内屈指の巨大流通グループ、セブン&アイ・ホールディングスの会長、鈴木敏文の実家である。 4月10日、首都圏から2週間遅れで満開を迎えた桜が咲き誇るこの実家に、鈴木の姿はあった。同窓会の日程に合わせて立ち寄り、仏壇に線香を上げた後、先祖の墓に参ったという。 鈴木は、まるで肩の力が抜けたように、ホッとした表情を浮かべながら、そっとつぶやいた。「思ったより大ごとになったよ。でも、俺ももう83だよ」 その後しばらくの間、物思いにふけっていたという。 そのわずか3日前、鈴木は東京・八重洲の会見場でものすごい量のフラッシュを浴びていた。決算会見に急きょ参加、自らの「退任」を発表したからだ。 この会見はとにかく異様だった。鈴木は、セブン&アイ社長の村田紀敏と年老いた顧問2人を引き連れて入場、セブン-イレブン・ジ週刊ダイヤモンド 2016/05/14 28Prologueし