ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年5月14日号

ページ
5/6

このページは 週刊ダイヤモンド16年5月14日号 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

週刊ダイヤモンド16年5月14日号

01234567イトーヨーカ堂社長兼セブン-イレブン・ジャパン会長に就任セブン-イレブン・ジャパン社長に就任セブン-イレブン1号店がオープン(兆円)1973年 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 ャパン社長の井阪隆一を徹底的にこき下ろした。 退任の理由についても、取締役会に提出した井阪を退任させる人事案を否決され、「反対票が社内から出るようなら、もはや信頼されていないと考えた」はいいとしても、それ以外は、井阪から「一人でセブン-イレブンの成長を支えてきたような発言があった。このままの体制を続けていては禍根を残すと思った」と、曖昧な説明に終始していた。 このとき、鈴木の心中には、「はめられた」という思いがよぎっていたに違いない。実は鈴木のあずかり知らぬところで用意周到に〝クーデター〟が仕掛けられ、いつの間にか逃げ道をふさがれていたからだ。 鈴木は、日本にコンビニエンスストアという業態を根付かせ、セブン&アイを6兆円規模の巨大流通グループにまで成長させた。しかも、5期連続で最高益を更新するなど、絶頂のさなかでもあった。 にもかかわらず、このような形で会社を去らなければならなくなったことは本意ではなく、痛恨の極みだろう。しかし、長野にいた鈴木は、そんな思いも感じさせず、どこにでもいる年相応の男に戻っていた。 (敬称略)29 週刊ダイヤモンド 2016/05/14Hidekazu Izumi人間・鈴木敏文に戻った日長野県坂城町の静かな山あいに立つ鈴木敏文の実家。周囲と比べ、その大きさはひときわ目立つ