ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年6月4日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年6月4日号

Special Feature 015年、1月23日金曜日の午後8時。投資ファンドのインテグラルの佐山展生社長は、電話を切ると大きな決断をした。 電話の相手は、独立系航空会社スカイマークの幹部。その幹部によると、スカイマークの資金は早々に底をつく予定で、支援する企業もなく、このままでは破産するという。佐山社長はすぐさま社員を送り込んだ。 それから4日間、インテグラルの社員5人は、東京・羽田の格納庫の横にあるスカイマークの本社に昼夜問わず缶詰めとなり、帳簿をひっくり返して数字を確認し、どれくらいの現金があれば会社が回るのかを必死に計算した。 1月28日、インテグラルの支援の下、スカイマークは民事再生法を申請し、何とか存続することとなった。「90億円あればスカイマークは存続できる」と踏んで、当初その半分の45億円を融資したが、15年9月にANAホールディングスも加わった新体制発足時点で、社内の現金は二十数億円も余っていた。佐山社長たちの読みは当たったのである。まさに、会計とファイナンスのスキルの勝利だ。 その佐山社長は「現代のビジネスパーソンは、財務3表が読めなければ駄目」と断言する。 会計とは売上高や利益を集計し財務3表にまとめること。ファイナンスとは、それを基に資金を調達し投資する行為のことだ。 今、会計とファイナンスは出世のための必須スキルとなっている。 例えば、ソフトバンクグループの孫正義社長が、自社で働く社員に必須のスキルとして備えてほしいと掲げる四つの柱は英語、テクsorbetto/gettyimages2015年8月に新体制となったスカイマークの経営陣と佐山展生・インテグラル社長(左から2人目) JIJIPrologue今や会計とファイナンスの知識は必須となった。経営幹部のみならず、一般のビジネスパーソンにとっても出世したいなら、今すぐ身に付けた方がいいスキルなのだ。出世の必須スキル!会計とファイナンス2