ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年6月4日号

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週刊ダイヤモンド16年6月4日号

特集任者)がある。 収益性が高いゲーム会社のコロプラの長谷部潤取締役CFOは、「CFOは常に不足している」と明かす。長谷部CFOは若手CFOの会などで財務の知識を伝授するなどしているが、IT企業の経営幹部からは「良いCFO候補は際に考えさせるような教え方をしている」と言う。 何しろ、ソフトバンク社内で新たなプロジェクトを立ち上げる場合、申請のためのエクセルの様式に、ファイナンスの公式に関わる数字の入力が必須となっているほどだ。高まる会計とファイナンスの習得熱 大企業だけではない。ベンチャー企業でも会計とファイナンスの知識の必要性は高まっている。 ベンチャー企業への投資を行うiSGSインベストメントワークスの五嶋一人社長は、先日、30人ほどを集めて会計の勉強会を開くことをSNSのフェイスブックで告知した。すると、応募は「700人を超えてしまった」(五嶋取締役)。結局70人まで拡大してインターネットで中継もしたが、参加者にはIT企業の経営幹部も少なからずいたという。 経営幹部の役職を示すものにCFO(シーエフオー・最高財務責いないか」という相談がひっきりなしに来ているという。 財務は現代の会社の経営方針の根幹にある。 つまり、財務が分からなければ、会社が自分に何を求めているのかを理解できない。そんな状況で一生懸命働いても評価につながらない。出世できないのだ。 今や、商社の採用試験にチャレンジするような大学生や若い層ほど英語と共にファイナンスの勉強もしているという。うかうかしていると、40?50代は置いていかれることになる。 しかし、難しく考えないでほしい。会計には簿記や仕分けは必要ないし、ファイナンスでも公式を暗記する必要はない。双方共に、背景にある大きな考え方をまずは理解することが大事なのだ。 書店を見渡せば、最近、会計やファイナンスの本が増加していて、ベストセラーの上位に食い込んでいる。2000年代に会計の本がブームとなった時期があるが、再び習得熱が上がっているのだ。 会計とファイナンスはセットで習得するのがお勧めだ。今回は、特に著作で分かりやすさを優先して解説している著者に登場してもらい、楽チンに学べる方法を惜しげもなく披露してもらった。ノロジー、統計学、そしてファイナンスなのだ。 ソフトバンク社員専用の学校ソフトバンクユニバーシティでは、会計とファイナンスの授業が人気となっている。五つのコース全てがキャンセル待ちの状態だという。 講師となるのは、社内で実際にファイナンスを武器に最前線に立つ社員たち。 講師の一人である関口範興・グローバル営業本部第二営業統括部キャリアボイス営業部部長は「基本的な理論だけではなく、実戦で生きるように、モデルケースを実ソフトバンクユニバーシティのファイナンス講座で教える関口部長。内容は実践的だできるやつになるためには財務スキル習得のコツ会計財務3表から経営者の考えや会社の状態を読めればいいだから仕分けや簿記や細かい項目を覚える必要はない!ファイナンス事業評価や調達方法の背景にある考え方さえ分かればいいだから数式はざっくり理解で十分で覚える必要はない!29 週刊ダイヤモンド 2016/06/04