ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年6月25日号

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週刊ダイヤモンド16年6月25日号

特集創価学会と共産党 志位和夫委員長は本誌に対して、「今は非常事態。お互いの政策の違いを脇に置いてでも、全国的な規模で力を合わせて選挙戦を戦う。そこまで踏み込んだのは、共産党94年の歴史で初めて」と共闘の意義を強調した。 ただ、共闘する民進党幹部からはこんな本音が漏れ聞こえる。「共産党に対するアレルギーはやはり根強く、反共産の票が自民党に流れないよう、できるだけ目立たないでほしい」。共闘成功の鍵が、共産党がいかに動かないか。学会とは正反対の動きを求められるとは、何とも皮肉なものである。 とはいえ、2014年の衆院選では獲得議席数を8から21へと大幅に伸ばした。参院選ではさらなる議席増が期待される。 片や首相官邸とのパイプで永田町に隠然たる影響力を持ち、片や反自民の追い風もあって、参院選での躍進が見込まれる。 一見すると、いずれも存在感を高めているようだが、組織内部に目を向けると、さまざまな〝病魔〟にむしばまれていることが分かってきた。本特集では、学会と共産党という、日本の命運を左右する二つの巨大組織の知られざる内幕に、容赦なくメスを入れた。(敬称略)官の菅義偉と懇意なのは、永田町関係者の間では知られた話である。学会員も関心の高そうな重要法案については、「菅-佐藤ライン」で妥協点を探っているとされる。 また、今はそれほど目立っていないが、学会の顧問弁護士グループの重鎮、八尋頼雄とのパイプを持っている自民党議員もいる。「創価学会と首相官邸で議論が進み、党が知らない間に物事が決まることもある」。公明党議員からそんな不満が漏れるほど学会の影響力は大きい。 だが、公明党が安保法制に賛成したことで、参院選では学会票が減少するとの指摘もある。学会が本気で動くか、それが政権の行方をも左右しそうだ。日本共産党の野党との全面共闘は異例中の異例 野党の台風の目は何といっても共産党だ。 共産党など野党4党が夏の参院選において、32ある改選1人区全てで共闘することになったからだ。共産党といえばこれまで、全選挙区で独自に候補者を擁立してきただけに、本格的な共闘による統一候補の擁立は異例中の異例だ。5/28号 P31 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 岩崎出所:創価学会、総務省*取材を基に本誌編集部作成02004006008001,0000102030405002004006008001,000(万票) (万人)0100200300400500(万人) (万人)1961 70 80 90 2000 10 14年1951 60 70 80 90 2000 09 15年衆院選比例区の得票数(左目盛)学会員数(公称)(右目盛)赤旗読者数(左目盛)党員数(右目盛)31 週刊ダイヤモンド 2016/06/25kyodonews/amanaimages