ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年7月9日号

ページ
4/6

このページは 週刊ダイヤモンド16年7月9日号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

週刊ダイヤモンド16年7月9日号

Special Feature 週連続の平均視聴率20%大記録は逃したものの、日本テレビ系列の長寿番組「笑点」が快進撃を続けている。放送開始から50年。今も色あせない人気の秘密はどこにあるのだろうか。 厳密に言えば、笑点は落語番組ではなく、落語家が出演している番組である。演っているのは、落語ではなく大喜利である。それでいて、落語ネタに登場する主人公たちが、舞台上に勢ぞろいしているかのような、そんな錯覚に陥ってしまう。 実際に、笑点の中村博行・統括プロデューサーによれば、「笑点メンバーのそれぞれに、その人にしか演じられないキャラクターの設定がある」とのこと。例えば、三遊亭小遊三師匠の「泥棒、モテ男」、三遊亭好楽師匠の「貧乏くさくて面白くないキャラ」、林家木久扇師匠の「ばかに徹した〝安定感ある?与太郎」、六代目三遊亭圓楽師匠の「若旦那、腹黒、インテリ」、林家たい平師匠の「明るい泣き虫」といった具合である。この5月に勇退した桂歌丸師匠は、長年「ご隠居さん」の役割を担ってきたが、今後は圓楽師匠あたりに受け継がれていくのだろう。「若旦那」を代わりに誰が演るのかは定かではないが││。 色あせない笑点の人気や、落語人気の原点は、人々の共感にありそうだ。 落語ネタでは、ヒーローやヒロインは主人戦後の四天王旋風東京四天王古今亭志ん朝③春風亭柳朝⑤三遊亭圓楽⑤立川談志⑦上方四天王笑福亭松鶴⑥桂 米朝③桂 文枝⑤桂 春團治③〝平成の落語ブーム?経済足踏みと相反する落語&経済の近代史1900年代昭和ブーム●「笑点」の放送開始。初代司会は立川談志⑦●2代目司会者に前田武彦●3代目司会者に三波伸介●歴代最高視聴率40・5%を記録●古今亭志ん生⑤の死去●第1次オイルショック●落語協会分裂騒動●第2次オイルショック●林家三平①の死去●4代目司会者に三遊亭圓楽⑤●立川談志一門が楽協から脱退●座布団係に山田隆夫●落語芸術協会が鈴本演芸場と絶縁●東横ホール閉鎖●プラザ合意●日本のバブル崩壊(?93)●就職氷河期(?2005)93 91 85 84 83 80 78 73 70 69 66暗黒時代0%超えという7週刊ダイヤモンド 2016/07/09 281966年 放送開始左から司会者・立川談志⑦、三遊亭金遊(後の小圓遊)、林家こん平、三遊亭圓楽⑤、柳亭小痴楽(後の梅橋)、桂歌丸(丸囲み数字は代数を表す)。司会者と大喜利レギュラーの平均年齢は28歳の若さ(写真は立川談志司会当時)落語の栄枯盛衰写真提供:日本テレビ開口一番