ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年7月23日号

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週刊ダイヤモンド16年7月23日号

 一見シンプルな言葉の裏には、目からウロコが落ちるような驚きと共に、「確かにその通りだ」という納得感もある。アドラー心理学のこうした普遍性が多くの人を魅 ルフレッド・アドラー。おそらく数年前まで、この名前も、彼が創始した「アドラー心理学」についても、日本ではほとんど知られていなかったのではないだろうか。 次章で詳述するように、アドラーは100年ほど前に活躍したオーストリア生まれの精神科医・心理学者で、フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として、欧米では高く評価されてきた。それが一躍、日本でも知られるようになったのは、2013年12月に刊行された『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)が、100万部を超える大ベストセラーとなって以降だ。 一体、アドラー心理学の何が人を引き付けるのか。「アドラーの教えは、澄んだ湖のように明快で分かりやすい」と、『嫌われる勇気』共著者の岸見一郎氏が語るように、アドラー心理学は非常にシンプルだ(左ページ図参照)。 例えば、「自由とは他者から嫌われること」。他者から嫌われないように生きようとすると、常に自分を他者に合わせなければならなくなる。それでは自分自身の人生を生きることはできず、不自由な生き方となってしまうというのだ。低成長時代に3つの要因が重なりその掛け算効果でアドラーブームが起きているアドラーブームの背景?日本人の特性「嫌われること」への恐怖と憧れ?ゆとり世代団塊世代以降で最も人に嫌われることを嫌がる世代?SNSの普及常に多数の人に対して「いい顔」をしなければならないA l f r e d A d l e rPrologueなぜいまアドラー心理学が脚光を浴びているのか週刊ダイヤモンド 2016/07/23 32IMAGNO/アフロア