ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年8月6日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年8月6日号

図1 6割以上が一度は考えた死を考えたことがある人の割合図2 若者ほど深く考えたことがある年代別 死を考えたことの有無の割合図3 シニアは加齢、現役は自殺死を考えた主なきっかけ死生観1万人調査の概要調査/2016年6月下旬、クロス・マーケティングの協力を得てアンケートを実施対象/全国の30~79歳の男女。各年代約2000人ずつに聞き、合計9602人から回答を得た。男女比は女性51対男性49、平均世帯年収は559万円。地域は全国を7ブロックに分け、関東甲信越が47%、近畿が16%、東海北陸が10%、その他が6%前後の回答分布だ■死を考えたことがある■死を考えたことがない■深く考えた ことがある■ある程度考えた ことがある■ほとんど考えた ことがない■まったく考えた ことがない■シニア世代(60歳以上)■現役世代(60歳未満)*「自分の死について考えたことがあるか、ないか」を尋ねた*死を「深く考えたことがある」「ある程度考えたことがある」という人に一番のきっかけを尋ねた*「自分の死について考えたことがあるか、ないか」を尋ねた0 20 40 60 80 10030代40代50代60代70代0 5 10 15 20 25 30 35自分が自殺を考えた身近な人が病気になった自分が病気になった年を取った身近な人と死別した35.1%64.9%(%)(%)91116171961575046402526282626567111534331551331812711 62Special Feature 歳の建設・不動産会社経営者は、ジムに通い、食事を管理し、とにかく健康第一の人生。父も弟も糖尿病が悪化して早世したからだ。と同時に2人の死をきっかけに自分の死についてよく考えるようになった。 父のように意識のないままあんなに延命治療を受け続けたくはない。だから家族にはそう意思表示してあるが「生きがい」と「死にがい」って何だろうと自問する。 日本人は、生と死についての考え、「死生観」というものをどこまで持っているのか。「人生観とは生きている間どれだけよく生きるかだが、限りがあるからこそ命は尊い。だから死生観を問い続けてほしい」と上智大学教授の島薗進は言う。 本誌は、大手インターネット調査会社クロス・マーケティングの協力を得て、全国9602人に死生観に関する大規模なアンケートを行った。「自分の死について考えたことがあるか、ないか」と尋ねると、実に64・9%の人が「死を考えたことがある」と答えている(図1)。 死について考えるきっかけで最も多かったのが「身近な人と死別した」(34%)ことだ。「身近な人が病気になった」(6%)も含めると、週刊ダイヤモンド 2016/08/06 30iStock/gettyimages死生観はありますか現代日本人のリアル現代日本人は死についてどう考えているのか。全国約1万人にアンケート調査を行い、死について考えた経験、死に向けた準備、そして死生観について聞いた。第一章