ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年8月6日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年8月6日号

図4 9割は死生観なし1万人の死生観の有無図5 死生観がある人は意思を伝えておきたい死生観の有無別 終末期に備えておきたいこと図6 死を考え準備を経て死生観が生まれる死生観を養う3ステップ死生観 1万人調査0 10 20 30 40 50 60 70 80自分の思い、考えを大切な人などに伝える死後に臓器提供するかどうかの意思表示病院、施設、自宅など、最後に過ごす場所についての意思表示、準備相続に関して、遺言状の作成自分の葬式、墓や埋葬についての意思表示、準備延命治療を受けるかどうかの意思表示身の回りの整理や処分■死生観あり■死生観なし■死生観あり■死生観なし*「自分の死について考えたことがあるか、ないか」と「自分の終末期や死に備えた準備を始めているか、否か」を尋ね、さらに死生観の有無を尋ねて割合を算出*「自分の終末期や死に備えてどんな準備をしておきたいか」を選択肢から回答(複数回答)状況別 死生観の有無価値観文化・民族的な価値観体験生死を考えさせる体験準備死に向けた準備死生観020406080100死を考えたことも準備もない 死を考えたことがあるが準備はない 死を考えたことがあり準備もある■死生観あり■死生観なし*「自分なりの死生観(生と死の考え方)があるか、ないか」を尋ねた90.5%9.5%(%)6835332721182076575437363332 2 1124(%)特集どう生きますか 逝きますか身近な人のことが4割を占めた。 年代別に見れば、年代が高まるにつれて「死を考えたことがある」の割合が高まる傾向がある。ただ、死を「深く考えたことがある」という割合は、意外にも年代が下がるにつれて増えており、30代で19%に及ぶ(図2)。 そこで、その理由の違いについて、60歳を境にシニア世代と現役世代に分けて見たのが、図3である。シニア世代は「年を取った」ことによる影響が大きいものの、現役世代は「自殺を考えた」ということが影響していたのである。 死を考えたならば、死生観があるのではないか。だが、実際は「死生観あり」と答えた人はわずか9・5%しかいなかった(図4)。「死を考えたことがある」という人の中でも13%だった。 つまり、死を考えたことはあるが、自分なりの生死についての考え、「死生観」までは持ち得ないという結果だった。 ここで、死生観があるという人は、死生観がないという人に比べて、死ぬ前に過ごす場所の手配や葬儀の段取り、臓器提供などの意思表示を元気なうちにしたいという意向が見て取れる(図5)。 そこで、死生観を得るには図6のようにステップがあると考えた。31 週刊ダイヤモンド 2016/08/06