ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年9月10日号

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週刊ダイヤモンド16年9月10日号

Special Feature 国志』の曹操、戦国時代の武将・武田信玄、米マイクロソフトの創業者・ビル・ゲイツ氏、ソフトバンクグループの孫正義社長──。 時代も国籍も違うこれらの人物に共通していることがある。2500年前に書かれた『孫子』に影響を受けている(いた)ことだ。 曹操は自ら孫子の注釈本を書くほど孫子を使い倒し、戦いでは8割の勝率を誇った。武田信玄が孫子の一節「風林火山」を戦術に取り入れ、旗指し物にしていたことは有名である。ゲイツ氏は自著の中で何度も孫子を引用しており、孫社長に至っては、孫子をアレンジした独自の兵法を編み出すほどの傾倒ぶりだ(44㌻参照)。 時を超え、国境も超えて読み継がれてきた孫子が、いま日本でブームとなっている。中国の春秋戦国時代という戦乱の世に書かれた兵法書が、なぜ現代の日本で脚光を浴びているのか。「個人も企業も激しい競争にさらされているということがある」。中国古典研究家で孫子関連の著作も多い守屋淳氏は、ブームの社会的背景をそう分析する。戦乱の世で生き残るための原理原則を説いた孫子の教えが、グローバルな競争が激化しているいま、必要とさ週刊ダイヤモンド 2016/09/10 28なぜいま『孫子』なのか章『三