ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年9月17日号

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週刊ダイヤモンド16年9月17日号

週刊ダイヤモンド 2016/09/17 26章愛され悩む皇室日本人にとって、皇室とはどのような存在なのだろうか。近年、さまざまなデータから日本国民が皇室を敬愛していることが分かっている。では、どのような仕事をされているのか、何に悩んでいるのかを国民は知っているだろうか。序今 ほど、天皇陛下をはじめ皇室が自然に敬愛されている時代はないのではないだろうか。 2016年8月、天皇陛下が生前退位の意向を示された。その後の世論調査では、9割近くの国民が、陛下の意向を支持すると答えている。 多くの日本国民が、テレビのニュースなどで、陛下が被災者の元を訪れ、膝を突いて話をされるのを見たことがあるはずだ。80歳を超える高齢であるにもかかわらず、皇后さまと共に訪問を続けるその姿は、人々の胸を打つ。そうした印象の蓄積が、「ほとんどが支持」という結果に結び付いたのだろう。 国民の皇室への好感は、国政の場でも大きな変化を生んでいる。 16年1月。国会開会式で69年ぶりの珍しい光景が見られた。これまで、日本共産党は天皇が開会式に臨席されることは、憲法が規定する天皇の「国事行為」から逸脱するとして、同党の国会議員は開会式に出席してこなかった。今年の参加は実に1947年の第1回国会以来だ。 夏の参議院選挙での野党共闘を見据え、共産党は天皇制そのものに反対しているという誤解を払拭AFP=時事