ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年10月15日号

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週刊ダイヤモンド16年10月15日号

特集 ニッポンのリゾートナット氏に肩入れしたとされ、親日派のゼッカ氏のアシストなくして京都構想の実現は困難なようにも見えた。 二つ目は、建設予定地の制約の問題である。 都市計画法で「第一種住居専用地域」、もしくは「第一種低層住居専用地域」に指定されていたことだ。前者ならば3000平方㍍を超えるホテル・旅館は建設できないし、後者ならばホテル・旅館それ自体を建設できない。 ところが、である。今回、都市計画法の制約のハードルを乗り越えられたもようだ。 では、新たなアマン京都計画の中身はどんなものなのか。建設予定地入り口に立てられた看板には、以下のように記されている。「旅館業施設計画の概要」・名称: (仮称)紙屋川庭園ホテルプロジェクト・敷地面積:2万2939平方㍍・床面積の合計:3133平方㍍・階数:地上2階、地下1階・ 客室数:25室・ 建築主:京都リゾーツ この通りならば、床面積3000平方㍍以上の施設を建築しようとしているわけであり、「第一種住居専用地域」であろうが、「第一種低層住居専用地域」であろうが、通常の手続きではハードルを越えることは難しかっただろう。京都に続き北海道ニセコにも進出か「アマン京都」の設計を担当するのは、オーストラリア人建築家のケリー・ヒル氏。アマンではおなじみの建築家で、アマヌサ(バリ)、アマンコラ(ブータン)、アマン東京の設計を担当した。 そもそも、ヒル氏は建設予定地をゼッカ氏に仲介した張本人でもあり、10年もの長きにわたって、アマン京都の設計構想を温めていたことになる。あるアマン関係者によれば、最近も訪日していたといい、京都プロジェクトに進捗があるかもしれない。 それだけではない。アマンリゾーツは京都プロジェクトと並行して、北海道のニセコへの進出も検討しているようだ。 ニセコには、パークハイアットやザ・リッツ・カールトンも進出を決めており、まさしく上陸ラッシュ。世界のラグジュアリーブランドが、日本の主要観光地のリゾート建設に躍起になっている。ニッポンのリゾートは大きな転換期を迎えている。リゾート世界で27番目のアマン。東京・大手町。リゾート地で展開してきたアマンが初めて手掛けた都市型ホテル世界で30番目のアマン。三重・志摩。 全室温泉付き。中国アリババのジャック・マーCEOも訪れたアマン東京 アマネム29 週刊ダイヤモンド 2016/10/15A M A N E M U