ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年11月12日号

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週刊ダイヤモンド16年11月12日号

Special Feature 葉県在住で保険の代理店に勤める堀周作さん(52歳・仮名)は今年2月、職場で突然、胸に激しい痛みを感じ、その場で倒れてしまった。 慌てた同僚がすぐさま救急車を呼んでくれ、病院に運ばれたため事なきを得たが、診断結果は心筋梗塞。「あと少しでも遅ければ、危なかった」と言われてゾッとした。 医師から、「きちんと休んでいましたか」と尋ねられ言葉に窮した。部下が辞めた後、人員を補充してもらえず、休日出勤は当たり前。「数字が上がってないじゃないか」と上から詰め寄られ、ストレスもたまっていた。 そのため、夜は寝付けず、寝られても夜中に起きてしまい、疲れが取れない日々が数カ月間続いていたのだ。「それじゃ過労死してもおかしくない状態じゃないですか。とにかく身も心も休めてください」と医師に怒られたという。 ここまでひどくなくても、日本のビジネスマンは、多かれ少なかれ、日頃から疲労を感じているのではないだろうか。そこで本誌では、ビジネスマン3000人を対象にアンケートを実施、疲労の実態について探ってみた。 左ページ図をご覧いただきたい。まず「日常生活で疲労を感じていますか」との質問に対し、実に82・6%の人たちが「感じている」と回答した。 続いて、「疲労を感じている期間」について質問したところ、「一晩寝れば治る」と答えた人はわずか24%にすぎず、実に76%の人たちが長期的な疲労に悩まされていることが分かった。 中でも26・7%もの人が「6カ月以上」疲労が続いていると回答。「半年以上疲労感が続く状態は、れっきとした病気。そんなに多いとは」と、精神科の医師は驚いた表情を浮かべる。「疲労を感じる部位」については、「目」が62・7%と最も多く、次いで57・8%の「肩」、47・4%の「首」、43・6%の「腰」の順となった。 8割以上が疲れを感じ、3割弱が半年以上も疲労に悩まされている──。こうした結果から、日本は「疲労大国」といっても過言ではないことが、アンケートから浮き彫りになった形だ。放置し続ければ生活習慣病や心筋梗塞のリスクも 疲労を放置し続けると、その先ProloguePIXTA週刊ダイヤモンド 2016/11/12 34疲労大国ニッポンの現実本誌がビジネスマンを対象に実施したアンケートで、実に8割以上の人たちが、日頃から疲労を感じていると回答、日本が「疲労大国」であることがあらためて浮き彫りになった。千