ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年12月3日号

ページ
4/6

このページは 週刊ダイヤモンド16年12月3日号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

週刊ダイヤモンド16年12月3日号

層タワーで、プロジェクトの完成を迎える2027年度にお目見えする予定だ。 そしてB棟に比べれば幾分低いが、それでも230㍍もの高さを誇る超高層ビルA棟は21年度に完成する予定で、着工するのは18年度と、受注に向けた入札は目前に迫っている。 無論、こうしたランドマーク的な案件は、ゼネコン各社にとって垂ぜんの的。赤字であっても受注したいというのが、抑え難い〝ゼネコンのさが〟である。 B棟の受注について、「大成建設首脳は『清水建設が有力だ』と言い、清水建設首脳は『大成建設が有力だ』と言って、互いにけん制し合っている」(不動産業界関係者)状況で、懲りない面々による前哨戦は熱を帯び始めている。 これこそ、地所の思うつぼ。そこで、「先に着工されるA棟をあえて格安で戸田に受注させて大手ゼネコンを驚かせ、B棟の受注価格を下げるつもりだろう。戸田には工事終盤で利益を出させればいい」(大手ゼネコン幹部)というの 菱地所による戸田建設陽動作戦──。今、あるプロジェクトをめぐって、ゼネコン業界にこのうわさが広がりつつある。そのプロジェクトとは、JR東京駅日本橋口側のすぐ向かい、常盤橋地区の大規模再開発のことだ(上図①)。 かつて東洋一の大規模ビルといわれた日本ビルヂングを解体し、高さ390㍍の超高層タワーを含む4棟のビルに、約7000平方㍍の大規模な広場が併設され、東京の新たなランドマークになることは疑いようもない(同②)。 施主は、「丸の内の大家さん」こと、三菱地所。丸の内や大手町エリアという一等地に数多くの不動産を所有する地所は、築年数が古くなったビルを数年ごとに次々と超高層ビルに建て替えてきた。 その中でも最大級といえるのが、この常盤橋地区の再開発だ。  とりわけ、B棟と呼ばれるビルは、大阪市阿倍野区にある高さ300㍍の日本一の超高層ビル「あべのハルカス」ばかりか、同333㍍の東京タワーをも上回る超高新大手町ビルヂング丸の内オアゾNTT丸の内ビルNTTデータ大手町ビル日本銀行B棟D棟下水ポンプ場首都高速道路都心環状線大規模広場C棟(地下)変電所A棟JR線江戸通り新常盤橋常盤橋公園外堀通り永代通りサピアタワー東京駅日本橋口丸の内トラストタワー?鋼ビル一石橋常磐橋貨幣博物館常盤橋計画地12/3号 P28 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 岩崎三週刊ダイヤモンド 2016/12/03 282 1〝わが世の春〟の先にある深淵Prologue3A棟B棟