ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年12月10日号

ページ
4/6

このページは 週刊ダイヤモンド16年12月10日号 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

週刊ダイヤモンド16年12月10日号

Special Feature も昔も、「英語がデキない商社マンは人間以下である」(三井物産のベテラン社員)という実態は変わっていない。グローバルで事業を展開する日本の総合商社には、海外からの電話やメールが多く、「英語の巧拙はあるけれども、一般職社員も含めて全社員が受け答えできることが前提」(三菱商事人事部)となっているからだ。 だが、この20年で、商社マンに求められる英語力の「質」は大きく変容した。六大商社には、ある共通した反省がある。「2000年前後からTOEICのスコアが高い人材や帰国子女を採用で優遇した結果、受験英語や発音のきれいな英語を使える社員は増えたのに、ビジネスで通用しない社員が増えた」(ある商社人事部)のだ。三井物産でグローバル人材強化の基盤12/10号P032 図版サイズ W:119.25×H:193.5イラストレーターCS5オーバープリント 済み 岡本さだもり・ゆきお/1973年三井物産入社。米国三井物産ニューヨーク本店人事課長代理などを経て、東京本社人事総務部グローバル人事推進室マネジャーに就任。三井物産のグローバル人材強化の基盤をつくった。現在、グローバルプラットフォーム代表。慶應ビジネススクールなどでグローバル人材育成をテーマに教鞭を執る。定森幸生氏Q なぜ今、「商社の英語」なのか?この道30年、物産の語学研修エキスパートが説くグローバルリーダーに求められる英語力学問英語ではなく、ビジネス英語である勉強のための英語、義務としての英語ではなくあくまでもビジネスで生きる実践英語である。?「通じる英語」から「心を動かす英語」へ文法的に正しく表現できたというだけでは意味はない。相手の理解度・反応に即して自分の表現方法を柔軟に変える適応力が必要。?「口頭表現力」は「文章構成力」を映す鏡である「書けるけど話せない」はうそである。話すのが苦手な人の大半は説得力のある文章を書くのも苦手なはずだ。A1ムダな時間・プロセスは抜き。効率的な学習法を学べる商社マンは、常にデッドラインに追われている。自分の追い込み方を知っている。A2目的に合わせて自由自在に英語を操れるかつての口銭商売からビジネスが変容。経営、交渉、人事管理、法務……と、ビジネスシーンに合わせて器用に英語力を発揮している。A3マルチリンガルも夢ではない!英語は操れて当たり前。中国語、スペイン語、ロシア語……?商社が重視する言語を学習しておけば得するはず。A4?「国際英語」を身に付ける時代になった米国英語か、英国英語かなんていう議論はナンセンス。ビジネス英語は、英語を母国語としない人たちも含めた共有財産。ビジネスの〝コンテンツ(内容)?と〝コンテクスト(文脈)?をしっかり押さえた言葉を厳選し、より少ない語数で目的を達成する「日本英語」を目指すべきだ。Akira Yamamoto今週刊ダイヤモンド 2016/00/00 32?123RF予習編商社マンが話す英語は、受験英語ではなくて、ビジネスで生きる実践英語である。あなたも「商社=勝者」の英語をマスターして、グローバル時代に勝てるビジネスマンになろう。「英語がデキないと人間以下」語学エリート商社マンの実態