ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年12月10日号

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週刊ダイヤモンド16年12月10日号

特集 商社の英語をつくった定森幸生氏(元グローバル人事推進室マネジャー)も、「TOEICのスコアは、いわば身長と体重。ガタイがいいけれど、実は内臓にがんを抱えているのでは戦力にならない」と言い切る。 かつて、不祥事を機に登板した槍田松瑩・三井物産元社長は、「社員の語学研修に掛ける投資を8億円から10倍の80億円にしろ」と指示を出した。人事で社内を浄化しようとしていたときで、この発言の真意は、表層的な語学スキルではなく、「人の三井」にふさわしい、取引先や顧客の心を動かせる語学力やビジネス思考を身に付けよ、ということだったのだろう。 実際に、六大商社のうち4社は、採用時に語学スキルを考慮していない。かといって、商社が英語力を軽視しているわけではない。むしろその逆だ。英語はビジネスを円滑に進めるためのツールであり、商社マンが備えるべき前提条件。人物本位で採用された商社マンは、入社後、さらに高いレベルの「ビジネスで生きる英語」を習得しなければならない。 商社マンが操る生きた英語は、必ずや企業がグローバル競争で戦う際の武器になるはず。まさしく、商社の英語は「勝者の英語」なのである。六大商社の語学スキル語学エリートの典型 三菱商事実践で鍛える国際派 三井物産英・中国語を操る近江商人 伊藤忠商事採用時に考慮される英語スキルは?*BULATSは日本英語検定協会が実施する能力測定テスト。聞く、読むだけではなく、話す、書く技能も重視*SSTはアルクが実施するスピーキングテストIllustration by Yuuki Nara「TOEIC730点」に加えて、「話す」「書く」技能を重視昇格時に必要な英語スキルは?海外赴任に必要な英語スキルは?英語に加えて重要視している言語は?考慮しない。内定から入社時までにTOEIC730点獲得を推奨管理職の昇格にTOEIC730点以上が必要設けていない。BULATSの受験を推奨している優先順位はない。堪能な社員が多いのは中国語、スペイン語。最近ではミャンマー語など考慮しない入社3年目までにTOEIC730点以上が必要T O E I C 7 30点以上、かつBULATS B2レベル以上が必要優先順位はない。堪能な社員が多いのは、中国語602人、スペイン語353人、ポルトガル語251人、フランス語202人、ロシア語185人などあればプラスの評価を行う入社4年目までにTOEIC700点以上、SST6以上が必要TOEIC700点以上、SST6以上が必要育成需要の高い順番に、中国語、ポルトガル語、スペイン語。2018年3月までに中国語を使える人材が総合職の3人に1人に当たる1000人に増えるよう育成中コツコツ勉強の堅実派 住友商事バブル懐かし自由人 丸紅ガテン系サバイバー 双日あればプラスの評価を行う主任以上の昇格にTOEIC730点以上が必要(大卒の場合、入社5年目)TOEIC730点以上が必要優先度の高い順番に、中国語、ロシア語、ポルトガル語考慮しないジュニア初級→ 中級の昇格にTOEIC730点以上が必要TOEIC730点以上が必要優先順位はない。スペイン語、フランス語、中国語を重要視している考慮しない入社5年目までにTOEIC730点以上が必要TOEIC730点以上が必要。短期トレーニーの要件は650点優先度の高い順番に、中国語、スペイン・ポルトガル語、ロシア語、ベトナム語、インドネシア語1 2 3 412341234123412341234123433 週刊ダイヤモンド 2016/12/10