ブックタイトル週刊ダイヤモンド16年12月17日号

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概要

週刊ダイヤモンド16年12月17日号

Prologue 知られざる労基署ショックターゲットは現場から大企 新たに狙われたエリート業界企業に忍び寄るビジネスモデル崩壊危機サラリーマンに迫る年収減少リスクアナリスト・研究員投資銀行マン新聞記者公認会計士長時間労働の職場が労基署ショックの舞台ホワイトカラー職場特集労基署が狙うい、と危惧する声も上がっている。 こうした流れが大きなうねりとなり、是正の機運がかつてないほど高まった結果、長時間労働が常態化しているホワイトカラー職場へと押し寄せているのだ。 東京労働局の岩瀬信也労働基準部長は「2年前に潮目が変わり、ホワイトカラーの長時間労働に着眼した監督指導が求められている」と労基署の新潮流を解説する。 長時間労働対策にかじを切った労基署は従来の重点対象に加えて、会計士や研究員、投資銀行マンなど、深夜残業が当たり前だったホワイトカラーのエリート職業にも積極的に手を広げ始めた。こうした職場の中には想像を絶する過重労働を強いているところもあり、労基署の取り組み自体は正しい。 ただ、長時間労働が減ることは残業の減少に直結する。 ある業界では、社員の長時間残業に依存したビジネスモデルの崩壊リスクが危惧され始めた。さらに一般のサラリーマンにとっては、残業代の減少が年収減につながるリスクも浮かぶ。 本格的に動き始めた長時間労働是正の取り組みは、日本にいかなる影響を及ぼすのか。本腰を入れる労基署と翻弄される企業。双方の視点から掘り下げていく。31 週刊ダイヤモンド 2016/12/17