ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年1月21日号

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週刊ダイヤモンド17年1月21日号

Special Feature 016年3月、東京・汐留のソフトバンクグループ本社会議室に、京都大学iPS細胞研究所所長である山中伸弥と意気投合したソフトバンクグループ社長の孫正義の姿があった。 当初20分間を予定していた面会は1時間半に及んだ。その後の別の予定を後ろ倒ししようとリスケジュールに慌てる周囲をよそに、2人は語り合った。 最も盛り上がったのが日本の教育問題だ。神童と呼ばれる学力優秀者に親や教師が勧める道といえば、東京大学や京都大学の医学部へ入って医者になること。 医者を志すことは素晴らしいことだろう。ただ、あまりに画一的で医学部人気は過熱するばかり。本人が本当にやりたいことなのか疑問符が付く。「本当はもっといろいろな可能性があるのではないか」。孫と山中の懸念と意見は一致した。 孫は私財を投じて育英財団を設立する構想を山中に語った。高い志と異能を持つ若者を対象として、海外留学の学費援助や人工知能(AI)などの最先端技術を研究するための資金支援などを行うものだ。 設立を決めたきっかけは、15年の7月にあった。その日、ソフトバンクグループ本社に異能を持つ若者7人が集まった。孫やソフトバンク人事担当者の間でもっと先の3代目以降の後継者候補となり得るのはどういう人物なのかと議論する中、将来を担う若者たちと意見を交わそうという話が持ち上がり、異能を持つ者に声を掛けたのだ。 プログラミングや数学に秀でた者、若き経営者など、下は14歳からが参加し、孫を前にそれぞれが得意なことや志を語った。彼らがやりたいことを実行するには研究費などの資金が必要であり、孫は次世代を担うリーダーになり得る飛び抜けた才を持つ者、神童と呼ばれる者たちはどのように育ち、どんな道を選んでいるのか。彼らが歩んだ人生から、才能を開花させる方法とその生かし方を探った。たちが歩んだ人生1Part2週刊ダイヤモンド 2017/01/21 28孫正義や山中伸弥ら異才結集異能を持つ次世代を育てるソフトバンクグループ社長の孫正義が私財を投じ、異能を持つ者を支援する「孫正義育英財団」を設立した。ノーベル賞を受賞した山中伸弥、棋士の羽生善治も加わり、次世代を育成する。