ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年1月28日号

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週刊ダイヤモンド17年1月28日号

★米国が失う四つの「リーダーシップ(L)」①軍事力で世界を安定させるL②自由貿易、投資、企業活動でのL③世界が取り組むべき課題設定でのL④民主主義を世界に広めるL強硬路線協調路線Illustration by Saekichi Kojima海洋勢力を拡大尖閣めぐり日中衝突リスク日本主義主張★米国第一主義★不法移民排斥★イスラム国掃討★脱自由貿易最優先事項★米国民の雇用思考回路★価値より利益★理念より取引経営戦略の抜本見直しリスク企業への圧力産業界「玉突き現象」マップ大手企業首脳Special Feature 岸不遜な言動を繰り返す米国のドナルド・トランプ大統領の新政権がいよいよ船出した。世界最大の大国を率いて向かうは、混沌の劇変世界である。 新政権中枢には共和党保守派の政治家をはじめ、ビジネスマン、軍人が混在している。まだ統制が取れているとはいえず、明確な航路は見えてこない。 ただ、言えることは、「ビジネスマンはむき出しの利益を追求し、軍人はむき出しの力を行使する」(細谷雄一・慶應義塾大学教授)。そして保守派はわが道を突き進むということだ。 とすれば、新政権はこれまでの米国が高いコストを払って維持してきた「国際秩序」なるものに関心を示さなくなるのは必然。今後は「価値より利益」「理念より取引」の思考回路で、むき出しの国益を追求することが米国外交の軸になる。すなわち、暴君が言う「米国第一主義」である。 その先に待ち受けるのは弱肉強食のパワーゲームだ。 参考事例がある。第1次世界大戦後のこと。米国主導で国際連盟を設立しながら、米国は加盟せず、欧州の安定に関与しなかった結果、ナチス・ドイツの台頭を許し、第週刊ダイヤモンド 2017/01/28 28傲