ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年4月8日号

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週刊ダイヤモンド17年4月8日号

Special Featureいでいる。日産では外部から引き抜いた「外国人部長」なら2500万円クラスもいるという。国際競争力の高い自動車業界ならではの気前の良さである(35㌻参照)。 対照的に凋落著しい電機業界は年収も低迷気味。不正会計で存続の危機にある東芝の関連会社は軒並み年収ダウンの憂き目に遭っている(左ページ図参照)。昨年、台湾の鴻海精密工業傘下に入ったシャープは、50代部長で1300万円と、買収される前とあまり変わっていない。気を吐いているのがソニーで、50代の部長で1700万円の高年収を誇っている。 金融と並んで高給取りのイメージがある商社はどうか。50代の三井物産室長が1700万円でトップ。同じく50代の住友商事部長が1600万円で続いている。ただ、両社とも2015年度の業績が悪く、年収は前年からダウンしている。一方、15年度に商社トップの業績をたたき出した伊藤忠商事は、実力主義型の給料制度を採用しており、30代の一般社員でも年収は1200万円に達している。 好景気で建設需要が高まる不動産や建設業界は、三井不動産が20代の主任クラスで年収1000万円を超えるなど高水準だ。 宅配荷物の急増による人手不足から、現場で悲鳴が上がっている物流業界だが、ヤマト運輸の40代セールスドライバーが560万円と、年収は決して高くない。同じく人手不足のコンビニ業界は、大手3社の年収が600万円台でほぼ横並びとなっている。 15業種80社の88人が明かしてくれた給料実額は、業種によっては役職や年代がばらばらで、横に並べてきれいに比較することは難しい。しかし、有価証券報告書に記載された平均年収からは見えてこないリアリティーがある。大いに参考にしてほしい。 高額は1900万円──。本誌「ビジネスパーソン3300人給料アンケート」の回答者で年収が最も高かったのは、三菱東京UFJ銀行の50代の部長だった。東海東京フィナンシャル・ホールディングスの50代の部長も、同額で並んでいる。金融業界の高年収ぶりがあらためて浮き彫りになった格好だ(38?39㌻参照)。 金融に次いで高給取りなのが自動車。日産自動車、ホンダの部長が、40代で共に1800万円を稼最年代・性別役職満足度前年比社名年収?? ?増横ばい減  ほぼ満足  どちらともいえない  やや不満  不満  満足××凡例週刊ダイヤモンド 2017/04/08 32平均年収からは見えてこない15業種80社のリアルな格差電機、IT、自動車、商社、金融、建設など主要15業種80社の給料を、アンケートと聞き取り取材で調査した。その結果分かったのは、想像以上に大きな業界内・社内格差だった。誰しも興味津々なのが他人の財布の中身だ。そこで本誌では企業の給料を徹底調査。最近注目されているユニークな職業の収入も調べた。本誌でしか見られない衝撃の実態をご覧あれ。知りたくなかった!衝撃の給料格差1PartiStock/gettyimages