ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年4月8日号

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週刊ダイヤモンド17年4月8日号

特集 給料の秘密同じ50代の男性でも、役職や職種の違いで給料に350万円の社内格差が生まれている「リーマンショックで過去最大の赤字を出したときは本当に大変だった。40歳以上の人が早期退職の勧告を受けてかなり辞めた」「2016年は産休・育休で年収は200万円程度に減ったが不満はない」2015年から新しい人事・賃金制度を導入。役割に対する報酬を明確化し、年功序列の要素をほぼ完全に撤廃した「部長クラスはベースが1000万円程度で、残りがボーナス。業績次第で2000万円を超える人もいる」「鴻海精密工業による買収以降も基本給などの部分はいじっていないので、水準はそれほど変わっていない」東芝本体が存続の危機にあり、2016年は年収ダウン。さらなるリストラは不可避で先行きは厳しい電機・精密 国際競争力の低下が叫ばれて久しい電機メーカー。2016年には経営不振に陥ったシャープが台湾の鴻海精密工業に買収され、その傘下に入った。果たしてシャープ社員の給料はどうなったのか。 鴻海から派遣され昨年8月に社長に就任した戴正呉氏は、年齢、性別、国籍に関係なく、成果を挙げた人にしっかりと報いる、「鴻海流」信賞必罰の人事制度を掲げている。さぞや給料も大きく変わったかと思いきや、「基本給などの部分はいじっていないので水準はそれほど変わっていない」( 50代社員)ようだ。 17年度は、業績への貢献に応じてボーナスにメリハリをつける計画で、一般社員では最大で年間250万円程度の差が生じるという。 エレクトロニクス事業が復調してきたソニーは、人事・賃金制度の改革を行い、年功序列賃金を廃止。役割に応じた賃金体系に移行した。その結果、管理職でも役割に応じて降格する人が出てきている。当然給料も下がるが、一定の時間をかけてゆっくり減らしていく。 電機メーカーがかつての競争力を取り戻すには、給料制度の改革は避けて通れないだろう。飛び抜けて高いソニー東芝は不正会計問題でダウン役職年収50代・男性部長クラス  ほぼ満足ソニー1700万円50代・男性一般社員  ほぼ満足カシオ計算機1080万円?50代・男性課長代理  満足三菱電機1000万円?50代・男性役員クラス  どちらともいえない東芝電力関連会社1150万円?50代・男性部長クラス  どちらともいえないシャープ1300万円??50代・男性一般社員  満足ソニーマーケティング1000万円?40代・男性主任  ほぼ満足日立製作所850万円?50代・男性一般社員  満足島津製作所1100万円?40代・男性部長クラス  やや不満日新電機800万円?50代・男性本部長クラス  どちらともいえないラピスセミコンダクタ800万円?40代・男性課長クラス  やや不満東芝関連販売会社665万円?50代・男性係長  どちらともいえない三菱電機650万円?30代・女性一般社員  満足村田製作所510万円(2015年 ) 50代・女性一般社員  ほぼ満足日立製作所530万円?高い高い低い低い1000万円500万円33 週刊ダイヤモンド 2017/04/08