ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年7月1日号

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概要

週刊ダイヤモンド17年7月1日号

作業効率の低下欠勤遅刻早退交通事故合計3兆0665億円731億円810億円75億円2413億円3兆4694億円順位 都道府県 睡眠時間神奈川県奈良県兵庫県千葉県埼玉県47464444437時間31分7時間33分7時間34分7時間34分7時間35分順位 都道府県 睡眠時間秋田県青森県高知県山形県福島県123458時間02分8時間01分8時間00分7時間57分7時間55分出所:総務省「平成23年社会生活基本調査」出所:総務省「平成23年社会生活基本調査」■5時間以上6時間未満■7時間以上8時間未満■9時間以上■5時間未満■6時間以上7時間未満■8時間以上9時間未満■5時間以上6時間未満■7時間以上8時間未満■9時間以上■5時間未満■6時間以上7時間未満■8時間以上9時間未満70歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳(%)0 20 40 60 80 100 0 20 40 60 80 10070歳以上60~69歳50~59歳40~49歳30~39歳20~29歳(%)出所:「睡眠障害の社会生活に及ぼす影響と経済損失」(内山真・日本大学医学部精神医学系主任教授)出所:厚生労働省「平成27年国民健康・栄養調査」秋田、青森は8時間超 睡眠時間が長いトップ5の都道府県東京・大阪近郊県は睡眠時間が短い睡眠時間が短いワースト5の都道府県睡眠問題で約3.5兆円の経済損失睡眠障害による経済損失の推計40代男性と50代女性の睡眠時間が短い年代別平均睡眠時間(男性) 年代別平均睡眠時間(女性) データで知る 不眠 特集攻める睡眠 守る睡眠15年は40代男性の割合が最も多い。 不眠の悩みは極めてプライベートな問題だと思いがちだが、長時間労働という日本的労働慣習がその背景にあり、単なる個人的問題として片付けることはできない。日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授の推計によれば、睡眠障害による経済損失は3兆4694億円に上る(上表参照)。うち約3兆円が、睡眠不足による作業効率の低下によってもたらされている。 睡眠の問題がもたらすのは経済損失だけではない。睡眠不足は、高血圧症や糖尿病、がんや認知症にかかるリスクを高め、放置すれば命取りともなりかねないのだ(42~43㌻参照)。 生産性の低下だけでなく、命に関わる病気のリスクも高める睡眠不足がまん延する中で、対策に乗り出す企業も出てきている(52~53 ㌻参照)。 本特集では、不眠による病気のリスクから身を守るための「守る睡眠」、そして仕事や勉強の効率を高めるための「攻める睡眠」のノウハウをまとめた。 平均8時間睡眠とすれば、人生の3分の1を睡眠が占めることになる。あらためて、自分の睡眠を見直してみてほしい。31 週刊ダイヤモンド 2017/07/01