ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年7月22日号

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週刊ダイヤモンド17年7月22日号

Special Feature なたのお金」に重大な影響を及ぼす決定が、7月4日に公表されたのをご存じだろうか。 金融機関の監督官庁である金融庁のトップ、森信親長官の続投が決まり、任期3年目を迎えたのだ。 3年目突入は金融庁史上3人目で、異例の長期政権となる。 とはいえ、官僚のトップ人事が「あなたのお金」にとって大事だといわれても、ピンとこないかもしれない。しかし、この森長官は、あなたが資産を殖やしたり守ったりするための味方となる異例の長官なので、ぜひ注目してほしい。 森長官が「あなたのお金」を殖やすために尽力した制度の一つに、少額投資非課税制度(NISA)がある。NISAを使えば、年120万円で最長5年、最大600万円まで、投資のもうけに対して税金をかけられずに済む。 また、2018年1月からは、毎月数万円ずつのコツコツ投資を応援する仕組みとして、「つみたてNISA」も始まる。年40万円で最長20年、最大800万円まで、投資のもうけを非課税にできる。 しかも、森長官は初心者でも迷わずに安心して投資を始められるように、つみたてNISAの対象となる金融商品の条件を事細かに設定した。いわば、その基準をクリアした金融商品には金融庁のお墨付きを与えるという異例の踏み込み方をして、多くの人に投資による資産形成の第一歩を踏み出してもらおうとしている。 さらに、このつみたてNISAは当初、10年を超える非課税期間は前例がないとする財務省の反発に遭い、「期間10年」で金融庁が折れなければ、一度白紙に戻すというところまで追いやられた。「そこで長官自ら交渉に出向き、気付いたら期間20年で話がまとまっていた」(金融庁幹部)という豪腕ぶりも発揮している。 資産運用のノウハウや、森長官をそこまで突き動かす問題意識などの詳細は、パート2(40~47㌻)をご覧いただきたい。悪質商品は名指し公の場で金融機関の〝悪事〟を暴く長官 一方、森長官は「あなたのお金」を守るためにも豪腕を振るっている。銀行などの金融機関に対週刊ダイヤモンド 2017/07/22 30あなたのお金に大事なことは全て森長官が決めているPrologue「あ