ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年9月2日号

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概要

週刊ダイヤモンド17年9月2日号

ざ突き付けられると、「やはりショックで思考がフリーズしてしまった」と、白井さんは苦笑いする。 研修後は、人事部と定期的に面談しながら、グループ会社への出向を軸にして処遇が決まっていくという。 役職定年をめぐるこうした光景 の肩書がなくなったとき、あなたには一体何が残りますか」──。白井義文さん(仮名・48歳)は今春、会社が実施した「キャリアプラン研修(たそがれ研修)」で、講師役の人事コンサルタントが発した言葉に、思わず頭が真っ白になった。 遅咲きで部長代理になって今年で2年目。同期の出世頭の一人はすでに執行役員になっており、研修会場を見渡してみても姿はどこにもなかった。 もうこれ以上の出世は無理だろう。そううすうす気付いてはいたが、数年後に役職定年で今の肩書がなくなるという現実をい大手企業の約半数が導入・運用している役職定年(管理職定年)。本誌による実態調査によって見えてきたのは、社員たちにとって想像以上に過酷な現実だった。収入減「10年縛り」の過酷55歳で降格、出向、転籍9/2号 P32 イラストレーターCS5 画像埋込済み 40代の部長・課長比率割を食う40代*従業員数1000人以上の企業、大卒・大学院卒の男性が対象出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」c123RF(%)605550454035301988年90 92 94 96 98 2000 02 04 06 08 10 12 14「今週刊ダイヤモンド 2017/09/02 32役職定年の天国と地獄1Partc123RF60歳定年のはるか手前で、実質的な降格や賃金の激減などに見舞われる役職定年(管理職定年)。日本型雇用システムの歪みでもある人事慣行の実態に迫る。