ブックタイトル週刊ダイヤモンド17年10月21日号

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週刊ダイヤモンド17年10月21日号

パナソニック・トヨタが挑むEV覇権社の社長に就く4年前のことだ。 すでに、津賀社長は「自動車の電動化」「EVの未来」を見据えていた。パナソニックの車載事業への臨み方、スタンスをガラリと変えたのだ。 一つ目は、これまでは避けてきた、リスクの高い「安心・安全」の分野にまで踏み込むこと。 二つ目は、自動車メーカーの下請けではなく、強い基幹デバイス・システムを武器に、全方位で自動車メーカーと向き合うことだ。つまるところ、「脱トヨタ」が進む。 EVをはじめとする電動化の世界がやって来ると、自動車の基幹部品が入れ替わり、その主役に電機メーカーが躍り出るチャンスが生まれる。サプライヤーピラミッドで、下克上が起こり得るのだ。 パナソニックは2012年3月期と13年3月期に総額1・5兆円もの最終赤字を計上。存続の危機に追いやられたからこそ、事業構造の転換ができたともいえる。 一方のトヨタは、ガソリン車でもハイブリッド車でも大勝利した。既存のフィールドで勝ち続けてきた既得権者は変化に対して臆病だ。果たして、トヨタは自動車産業の大転換を乗り切れるだろうか。 二つのレガシー企業が挑むEV覇権の行方を追った。「超レガシー企業」 パナソニックの10年 10/21号 P32~33 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 岩崎3.1▲4.9▲1.40.9▲9.8 ▲10.31.6 2.3 2.2 2.0051015▲6,000▲8,000▲4,000▲2,00002,0004,0006,0002008年 09 10 11 12 13 14 15 16 17(兆円) (億円)売上高(左目盛)当期純損益(右目盛)当期純損益率(%)*各年3月期。2017年3月期からIFRS(国際会計基準)を任意適用。16年3月期からIFRSに準拠した数字12年6月津賀社長就任11年4月パナソニック電工の完全子会社化09年12月三洋電機買収08年4月津賀一宏氏がオートモーティブシステムズ社長に就任9月 リーマンショック10月 松下電器産業からパナソニックへ社名変更33 週刊ダイヤモンド 2017/10/21津賀パナソニ 「下請け」を Bloomberg/gettyimagesテスラとの関係が冷え込むトヨタとは対照的に、パナソニックは電池供給でテスラとの関係を深めている?2017年、トヨタがテスラ株式を全て売却し、けんか別れ2010年トヨタがEVテスラに出資車載電池、電気系統における協業強化が目的?2013年、パナソニックがトヨタらの持ち合い株式を約1000億円で売却2007年両社で株式持ち合いを実施REUTERS/アフロBloomberg/gettyimages