ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年4月7日号

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概要

週刊ダイヤモンド18年4月7日号

Special Feature 本で格差拡大が始まったのは1980年前後なので、もう40年近くも格差拡大が続いていることになる。 初めて格差が社会問題としてクローズアップされたのは、2006年のことだ。大手製造業で偽装請負が発覚したり、ワーキングプア(働く貧困層)の存在が明らかになったりしたことで、格差拡大や貧困の連鎖に警鐘を鳴らす〝格差ブーム〟が訪れた。 それから10年余り。空前の雇用情勢の改善ぶりを背景に、あたかも日本から格差問題は消えてしまったかのようにも見える。 だが、現実は違う。消えてなくなるどころか、むしろ格差は世代を超えて固定化し、日本社会は格差社会よりもさらにシビアな「階級社会」へと変貌を遂げていた。 親の年収・学歴で子どもの学歴が決まるように、身分が世代を超えて継承されている。その一方で、勝ち組になることが約束されていたはずの大卒ブランドの神通力は消えうせた。 ほんの一握りの超富裕層を除けば、誰しも今いる階級(地位・生活レベル)から滑り落ちる脅威に晒されている。 それでは、誰もが上昇できない階級社会とはどんな社会なのか。旧中間階級自営業者・家族従事者806万人(12.9%)535万円 ? 499万円個人の平均年収:2005年2015年824万円 ? 798万円世帯の 2005年 2015年平均年収:転落リスク大のエリート貧困率未婚率(男性) 高等教育を受けた人の比率2.6% 18.0% 61.4%貧困率未婚率(男性) 高等教育を受けた人の比率17.2% 10.2% 27.2%344万円 ? 303万円個人の平均年収:2005年2015年646万円 ? 587万円世帯の 2005年 2015年平均年収:「三丁目の夕日」社長なぜ、誰も上昇できないのか?超人手不足なのに賃金が上がらない就職氷河期世代が社会のコストになる仮説 1仮説 2仮説 3 日本人の横並び意識が不毛な争いを生む新中間階級旧中間階級DownDownDownDown〝エリート?新中間階級も転落「新・階級社会」の実態Illustration by Tadayuki Sakakibara週刊ダイヤモンド 2018/04/07 34現代版カーストの恐怖あなたの階級はどれ?格差問題が放置されている間に、日本は階級社会へと変貌を遂げていた! それは、生まれた家庭や就職時期の経済状況によって階級が決まる「現代版カースト」ともいえる世界だ。第 一 章Michael H/gettyimages日