ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年4月7日号

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週刊ダイヤモンド18年4月7日号

特集 新・階級社会 それを解明するヒントとして、本誌では三つの仮説を用意した。仮説①:超人手不足なのに賃金が上がらない仮説②:就職氷河期世代が社会のコストになる仮説③:日本人の中流意識が不毛な争いを生む「超人手不足」「就職氷河期」「日本人の中流意識」──。まったく無関係のように思われる三つのキーワードを有機的に理解してゆくと、日本人1億人が総転落する「新・階級社会」の実像が浮かび上がってくる。 それは、生まれた家庭や就職時期の経済状況によって階級が決まる「現代版カースト」ともいえる世界である。 橋本健二・早稲田大学教授によれば、上図に示した五つの階級の平均年収を2005年と15年で比較したところ、労働者階級を除く4階級で軒並み減少していることが分かった。 かつてのエリート階級である新中間階級(管理職・専門職・上級事務職)ですら、現在の地位を維持することが難しく、階級の転落リスクから逃れられない。 36?39㌻の特別対談では、三つの仮説を検証しながら、新・階級社会の実像に迫る。新中間階級管理職・専門職・上級事務職1285万人(20.6%)アンダークラス非正規労働者(パート・アルバイト・派遣労働者)929万人(14.9%)労働者階級単純事務職・販売職・サービス職・その他マニュアル労働者2192万人(35.1%)資本家階級(企業規模5人以上の)経営者・役員254万人(4.1%)*アンダークラスは主婦パートの785万人(12.6%)を除く。数値は全て橋本健二・早稲田大学教授により提供されたもの一握りの富裕層(従業員30人以上では15年に861万円)(従業員30人以上では15年に1244万円)なんちゃってホワイトカラー最下層の〝隷属民?貧困率未婚率(男性) 高等教育を受けた人の比率7.0% 31.0% 30.5%貧困率未婚率(男性) 高等教育を受けた人の比率4.2% 12.9% 42.3%貧困率未婚率(男性) 高等教育を受けた人の比率38.7% 66.4% 27.7%358万円 ? 370万円個人の平均年収:2005年2015年598万円 ? 630万円世帯の 2005年 2015年平均年収:個人の 645万円 ? 604万円平均年収:2005年2015年1067万円 ? 1060万円2005年2015年世帯の平均年収:191万円 ? 186万円個人の平均年収:2005年2015年409万円 ? 343万円世帯の 2005年 2015年平均年収:高まる転落リスク資本家階級労働者階級アンダークラスDownUpUpDownDownDown35 週刊ダイヤモンド 2018/04/07