ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年6月23日号

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週刊ダイヤモンド18年6月23日号

Special Feature 本で最も注目される会見の一つであるトヨタ自動車の通期決算会見。その現場において今年5月、エポックメイキングな出来事が起きた。 いつものように豊田章男社長に対して報道陣から質問が相次いだが、いつもと違う質問も飛び出た。「トヨタの文化の何を守り、何を変えないといけないのか」 声の主は東京海上ホールディングス(HD)のトップを務める永野毅社長。決算会見の場で社長が社長に「公開質問」するというのは異例だ。ただ、永野社長は「社長」という立場で質問したわけではない。東京海上HDは長年トヨタの株式を持つ株主。「長期投資家として、豊田社長の長期的なビジョンを尋ねたかった」と、永野社長はその意図について明かす。「企業文化が組織や人をつくり、その組織や人が商品やサービスをつくる。持続的に顧客から選ばれ続けるには、良い企業文化の醸成や浸透が常に起点であり、戦略」というのが永野社長の持論。そこで「激変の時代にあって、トヨタが企業文化をどう守り、どう変えていきたいのか、長期的なビジョンを伺いたかった」のだという。 豊田社長は「初めてこの場に参加していただき、株主に生の声を聞いていただけて光栄」と感謝の言葉を述べ、「過去の成功体験がものすごく抵抗している」「企業文化を変えることは大変で、これまでも今も悩んでいる」と吐露した。 永野社長が決算会見の席に座っていたのは、トヨタ側から出席オファーが届いたからだ。実は、永野社長のほかにも当日は「投資家」として、大株主である日本生命保険の清水博社長や三井住友海上火災保険の原典之社長らが出席。銀行からも三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取らが参加していた。 この日の光景は、社長を取り巻く環境が激変している「日本の今」を象徴するシーンだった。企業が成長しなくても赤字を出さなければOK。そんな「ぬるま湯経営」に漬かっていた社長が今、身を守ってきた〝三種の神器〟を?奪されつつある。新時代にふさわしい社長は誰か。真の実力を問われる社長物言わぬ株主、密室経営、人事権独占NG週刊ダイヤモンド 2018/06/23 301Part株主・投資家が選ぶべき社長ランキング「誰が社長をやっても変わらない」。そんな時代は過ぎ去った。かつてないほど社長の資質が問われる昨今、その座にふさわしい人物は誰かを独自に選んだ。日Bloomberg/gettyimages