ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年7月21日号

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週刊ダイヤモンド18年7月21日号

*大正製薬HDは目標数非公表。サノフィ、ベーリンガー・インゲルハイム、MSDは関係者への取材、他は各社公表資料を基に本誌編集部作成 近年の国内早期退職者の数2018年製薬〝恐慌?エーザイアステラス製薬第一三共田辺三菱製薬大日本住友製薬MSD大正製薬ホールディングス(HD)アステラス製薬サノフィベーリンガー・インゲルハイム社名米国ドイツフランスグループ本社396人約430人513人634人86人約400人約300人250人超目標数600人(これから)?(これから)早期退職者数13年14年15年17年2018年募集時期高給の大手製薬会社 「大型製品の特許切れで業績悪化」「18年春の薬価制度抜本改革で薬価引き下げ圧力」「生活習慣病治療薬の特許切れでシェア・オブ・ボイスの終焉」「医療現場からMR不要論」他にも今後うわさされる会社があり、18年だけで計2000人に迫る勢い特集 医療産業エリート大争奪戦放出される可能性が高い。 この数年を振り返れば、製薬業界にリストラの波はすでに起きていた。そこにかつてないビッグウエーブがやって来る。「豪華客船に乗っていたはずが、難破船になってしまった……」。リストラ対象になったある中年男性は肩を落とす。 一方で、医療・ヘルスケアの産業は一般に有望な成長市場に位置付けられている。 人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、ロボティクスなどの技術進化を軸に世界は第4次産業革命の時代に突入している。とりわけ大きな変化をもたらすとされるのが金融、教育、ヘルスケアで、それぞれ「フィンテック」「エドテック」「ヘルステック」と呼ばれる。 技術進化で産業が変わるとき、担い手とその位置付けにも変化が起きる。産業を引っ張る新たなエリートが生まれる。 冒頭の男性は、製薬ではないが同じメディカル業界へ転職した。 賃金は落ちた。でも転職先の事業の発展性、ひいては将来の収入アップに懸けた。妻の冷たい視線を浴びるたびに心の中で叫ぶ。「時間をくれ。最後に笑うのは俺だから」31 週刊ダイヤモンド 2018/07/21