ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年7月28日号

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週刊ダイヤモンド18年7月28日号

Special Feature リストラ時代──。昨年11月、3メガバンクグループが合計で3・2万人分の業務量を削減することを打ち出すと、銀行業界の苦境がいよいよ世間全体に知れ渡った。 国内の人口減少という構造問題に、日本銀行の異次元金融緩和政策による超低金利環境の長期化が重なり、銀行業界は構造不況に陥っている。その上、金融とITを掛け合わせたフィンテックの分野を足掛かりに、異業種の企業が銀行に対して次々に“領空侵犯”を仕掛けてきており、今のコスト構造では生き残れるかどうか分からない。そんな状況が背景にある。 そこで銀行は、業務量削減のために人工知能(AI)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれるソフトウエアロボットの導入を進めている。すると、「銀行員vsAI・ロボット」という対立軸が注目を浴びる。金融エリートである銀行員が機械に仕事を奪われるという構図は刺激的で、耳目を集めた。 こうした影響が端的に表れたのが、就職活動生の銀行離れだった。「銀行に入れば一生安泰」「高年収」「社会的地位が高い」。そんな「銀行員=エリート」というイメージがもろくも崩れ去った今、就大 逆輸入純国産メガバンクのグループ最高経営責任者(CEO)、銀行頭取、頭取候補などパート1(P32~)銀行の頭取といえば、経営企画畑で国内純粋培養というのが昔からの王道。その伝統は数年前まで、金融ピラミッドの頂点に位置するメガバンクのトップでも同様だったが、海外経験がトップの必要条件という機運が近年急速に高まった。交代劇を演じるのは誰か?どこで登場する?平時の殿様 戦国武将 地方銀行の頭取パート2(P40~)寝ている間も貸出金が金利で稼ぎ続けてくれる銀行の頭取は危機感に乏しく、現状維持に流れがち。地元の上流階級としての余生が約束された地銀の頭取はなおさらだったが、構造不況業種と化した今は戦場で改革の陣頭指揮を執る頭取が求められる。交代劇を演じるのは誰か?どこで登場する?Illustration by Saekichi Kojima旧新旧新金融エリート新旧交代の波に乗り遅れるのは誰か?大変遅ればせながら銀行が変わります保守的な業界の代表である銀行業界もついに時流にあらがえなくなった。「銀行員の全て」といわれる人事にまで変革の大波が押し寄せ、高学歴・高年収の金融エリートたちは、時代に取り残される旧型と新時代の寵児である新型に分断されつつある。週刊ダイヤモンド 2018/07/28 30Prologue