ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年8月11日・18日合併特大号

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週刊ダイヤモンド18年8月11日・18日合併特大号

特集決算書100本ノック! 2018年版財務が分からないということは、自分に何を求められているのかが分からないのと同じなのだ。 しかし、「必要なのは分かっている……でも、これまでに何度か挑戦して挫折したからなあ」と尻込みする人もいるかもしれない。 それはやり方が間違っていた可能性がかなり高い。 会計の理解に関する書籍やインターネットの情報では、資格の一つである「簿記」のルールに従っているものが多い。その結果、難解な表現が至る所で目に付いてしまう。 しかし、多くの人にとって経理部に配属されない限りは、財務3表を「作る」能力は必要なく、基本的な「読解」さえできればいいのだ。そこで、Part1では財務3表読解のために必要なスキルを、簿記の知識や難しい数式などなしに、楽チンに身に付けられる構成にした。 また、Part2ではPart1で身に付けた読解術を補強すべく、実際の企業の決算書を基に、そこに隠された経営者の意図、企業のドラマを紹介していく。読み進めれば自然と、財務3表の読解力が強化されるようになっている。 ぜひ、気負わずに楽しく読み進めてほしい。 かつて、日本経済が右肩上がりに成長していた時代には、企業は売上高がどれだけ増えたかという、“量〟を気にしていればよかった。利益は結果として後から付いてきていた。 しかし、日本経済が停滞すると、無駄のない財務体質が優先されるようになった。さらに、近年は投資家の目は厳しくなるばかりで、売上高の拡大よりも、利益とその中身、効率性など、“質〟が重視されるようになっているのだ。 こうした流れに現場の社員も無縁ではいられない。 会社側が売上高ではなく、利益の改善を求めているのに、安売りをして営業成績を上げようとしては、まったく評価されないだろう。 昨今では、ROEを各事業部に数値目標として課す企業もあるから、 しかも、部長、役員と職位が上がるにつれ、求められる知識のレベルはさらに高くなっている。出世したければ、財務の知識の習得は必須なのだ。 なぜ、朝倉氏は冒頭のように強調し、企業は社員に財務の能力を求めるのか。 そして、27%が最も高度な「ファイナンスの概念や投資の評価方法」と答えている。この回答も、財務3表とROEやROAの理解を前提とした。言い換えれば92%の企業が課長には最低でも財務3表を理解してほしいと考えているのだ。P031_図_企業アンケート.ai08_11・18_1特)決算書2018須藤カラー全体1%42%26%15%14%特になしその他ファイナンスの概念や投資の評価方法ROEやROAなど、財務3表上の数値を組み合わせた指標財務3表売上高と利益1% 2%84%8%5%2%27%41%24%5%2%2%0%役員課長54% 35%5%5%0%2%部長図の見方本誌編集部が日本を代表する企業100社以上にアンケートを送付して集計したもの。本誌編集部への回答企業はIHI、アサヒグループHD、アルプス電気、伊藤忠商事、AGC、SMBC日興証券、NEC、NTTドコモ、大阪ガス、オリックス、キヤノン、花王、鹿島、川崎重工業、関西電力、京セラ、キリンHD、コマツ、サントリーHD、スズキ、スリーエム ジャパン、JFEHD、東海旅客鉄道、清水建設、新日鐵住金、住友化学、住友商事、住友生命保険、西日本旅客鉄道、大成建設、大和証券グループ本社、中部電力、髙島屋、TDK、TOTO、トヨタ自動車、東レ、東京海上HD、東芝、野村HD、日本たばこ産業、日本マイクロソフト、日本マクドナルドHD、日本航空、日本通運、日本電産、日本郵船、パナソニック、東日本旅客鉄道、日立製作所、ホンダ、丸紅、みずほFG、三井化学、三井住友FG、三井住友トラスト・HD、三井不動産、三井物産、三菱UFJFG、三菱商事、三菱地所、三菱電機、明治安田生命保険、ヤマトHD、ユニー・ファミリーマートHD、楽天、LIXIL、リクルートHD、りそなHD、ローソン、ローム(順不同)。*HDはホールディングス、FGはフィナンシャルグループの略出世したけりゃ会計とファイナンスは必須に!Q 社員には会計・ファイナンスの知識をどれくらい理解していてほしいですか?31 週刊ダイヤモンド 2018/08/11・18 合併号