ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年9月8日号

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週刊ダイヤモンド18年9月8日号

特集 不動産投資の罠臨してきた岡野光喜会長が、引責辞任する意向だと報じられたが、遅きに失した感は拭えない。シェアハウス問題に収斂し表面化した不動産投資の罠 この問題はシェアハウスだけにとどまらない。地方の投資用物件でも同様の手口が使われた疑いが持たれている。融資審査の際に空室にカーテンを取り付け、さも入居者がいるかのように装う「カーテンスキーム」なども横行していたという。あらゆる改ざんの手を尽くした結果、融資総額は1兆円規模に膨らんだというわけだ。 昨年6月、本誌は「不動産投資の甘い罠」という特集を組んだ。サブリースの問題点や投資用物件の非現実的な提案を一刀両断し、反響を呼んだ。不幸にも、同特集で指摘したような問題がシェアハウス問題として収斂し表面化してしまった。不動産投資の罠はまだまだあった。 投資家は常にリスクと隣り合わせ。本特集で詳述するスルガスキームの全貌をはじめ、その他の巧妙な手口、投資環境などの現実と仕組みを知り、勝ち組を目指すほか、自己を防衛する手段はない。サブリース問題はこうして起こったスマートデイズ・スルガ銀行問題が起こった経緯スルガ銀行の不正融資をめぐる報道の推移スマートライフ前身のシェアハウス会社を設立黒幕の某氏らがマンションでスルガスキーム実施シェアハウスを初契約スマートライフ(SL)に社名変更し、本社を移転販売会社を開拓して50~70棟契約元MDI支店長の大地則幸氏がSLの代表に就任スルガ銀行、オーナーの自己資金確認書を作成開始スルガ銀横浜東口支店でセミナー開催SLでサブリース家賃の引き当てを指示SLがオーシャナイズと資本業務提携スマートデイズ(SD)に社名変更スルガ銀で融資ストップの方針SD、オーナーにサブリース賃料の減額を通知大地氏が代表を辞任、オーナー説明会を開くシェアハウス融資で審査書類を改ざんか?スルガ銀がオーナーにアンケートを実施オーナーがフリーローンの同時契約か?金融庁がスルガ銀に対し報告徴求命令SDが民事再生法の適用を申請(5月、破産へ移行)金融庁がスルガ銀に立ち入り検査を実施中古RC、新築アパート融資も書類改ざんか?実態調査で営業部門幹部の圧力が露呈行員が融資審査書類の改ざんを主導か?スルガ銀、決算修正で利益が大幅縮小スルガ銀、顧客対応室、改革委員会を設置営業部門役員が不適切融資拡大を主導?販売業者に審査基準を事前に伝達か?金融庁が一部業務停止、業務改善命令を検討不適切融資1兆円規模、関与行員300人規模?8月12月3月年末4月初め12月4月8月10月1月2012年13年14年15年16年17年18年2月3月4月5月6月8月2018年*各社の報道を基に本誌編集部作成*スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団の資料を基に本誌編集部作成K.O.K.O.31 週刊ダイヤモンド 2018/09/08契約書の偽造