ブックタイトル週刊ダイヤモンド18年11月10日号

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概要

週刊ダイヤモンド18年11月10日号

特集変われぬ東芝 変わる日立田舎の子供には見えなかった東芝本社の変調 だが、筆者から順風満帆に見えていたのは東芝の医療機器事業だけで、東芝全体では違っていた。 大きな柱だった発電機器などのインフラ投資が一巡し、家電消費も頭打ちになり始めていた。東芝は時代に翻弄されつつあった。 時は流れ、現在、かつての東芝那須工場にはキヤノンの看板が掛かっている。2015年に東芝で発覚した粉飾決算後の経営危機の影響で、東芝から売却されたのだ。 医療機器事業を育て上げ、当時、同事業部門トップを務めていた綱川智氏(現東芝社長)は、事業売却について「娘が嫁いだ父親の気分。新たな嫁ぎ先で成長すると信じている」と悔しさをにじませた。 同時期に、東芝は家電部門も中国企業に売却し、発電機器から家電まで幅広く取り扱う〝総合電機〟の看板を下ろした。 なぜ東芝は凋落したのか。リーマンショック後に時価総額でライバルの日立製作所に差をつけられているが何があったのか。次ページ以降では、両社の命運が分かれたターニングポイントを探究する。リーマンショック後に命運が分かれた東芝と日立製作所の時価総額の推移11/10号 1特 P33 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 岩崎0123452008年 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18(兆円)日立製作所東芝33 週刊ダイヤモンド 2018/11/10写真提供:東芝