ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年1月12日号

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概要

週刊ダイヤモンド19年1月12日号

 口減少、国内市場の飽和、消費の嗜好の多様化。日本の全産業が直面している課題だ。酒類メーカーや酒販店などの酒業界も例外ではない。 上図①で示したように、日本の成人人口が頭打ちとなる中で、成人1人当たりの酒類消費数量は減少に歯止めがかからない。当然、酒類販売数量も2000年代に入ってから減少の一途をたどっている(上図②参照)。 酒の種類で見てみると、1989年に全体の71%を占めていたビールは、16年には31・3%と半分以下に激減している(左ページ図③参照)。ビールの一部が発泡酒などに置き換わっていることを考慮しても、人気の凋落は激しい。一方、人気が急上昇しているのはリキュール類だ。16年には24・5%を占めるまで拡大し、ワインなどの果実酒も増加している。消費者の嗜好は多様化しているのだ。現状打破には若い力が必要 飲酒習慣も変化している。左ページ図④で示したように、96年から16年の20年間で、男性の飲酒習慣率はどの年代においても減少。特に酒消費の中心である30 ~40代で飲酒の習慣が大幅に低下している。背景にあるのは健康志向の高人アルコール市場は縮小している出所:国税庁「酒のしおり」(平成30年3月)出所:国税庁「酒のしおり」(平成30年3月)①成人1人当たり酒類消費数量の推移②酒類販売数量の推移02,0004,0006,0008,00010,000(千?)■その他■発泡酒■リキュール類■スピリッツ類■果実酒類■みりん■ウイスキー類■ビール■焼酎■合成清酒■清酒8,0008,5009,0009,50010,00010,50011,000 (万人)1989 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16年1989 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16年7580859095100105110 (?)成人人口(左目盛)1人当たり消費数量(右目盛)市場縮小が続く週刊ダイヤモンド 2019/01/12 新春号 18 序章成熟市場の突破口は?縮む日本の酒市場iStock/gettyimages