ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年1月26日号

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週刊ダイヤモンド19年1月26日号

特集最新「税」攻略法もなお、悲願の消費増税を実施するという〝果実〟を取りにいくしかないというありさまだった。 せめてもの抵抗は、一般会計予算99兆円に特別措置の2兆円を上乗せした結果が、予算101兆円という〝見せ方〟にこだわったあたりに垣間見える。 片や、あまねく増税の網を掛けられる国民の側としては国家の財政再建はさておき、家計というミクロの観点からすれば、増税対策の恩恵をすべからく享受したいもの。そのためにも、きちんと中身を精査しておきたい。 では、その増税対策とはどのようなものなのか。内容は、大きく三つに分けられる。 まず、一つ目は、右ページ上段にまとめたバラマキ政策だ。詳細については34?35㌻に図解したので、併せてご覧いただきたい。 対象者が幅広いという点で言えば、ポイント還元が挙げられる。中小の小売店でキャッシュレス決済を行えば、5%ないし2%のポイント還元を受けられるというものだ。当初は2%で話が進んでいたが、決済システムの改修費などのコスト負担が過大なため、主たる事業者であるクレジットカード業界から反発が相次いだ。 だが、(実態はそうとはいえな6兆6000億円の増税対策"バラマキ 1/26号 1特 P32~33 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 画像埋込済み 岩崎出所:財務省食料品/弁当持ち帰り/新聞(定期購読)等幼児教育・保育の無償化介護人材の処遇改善待機児童の解消保育士の処遇改善年金生活者の支援給付金介護保険料の負担軽減3882億円421億円536億円1859億円654億円2.3兆円消費増税対策税収62.5兆円(5.8%)国債発行32.7兆円(▲3.1%)99.4兆円増税対策2兆円超社会保障費34.1兆円国債費23.5兆円など3.2兆円幼児教育・保育の無償化1.7兆円社会保障の充実1.1兆円消費増税分5.7兆円その他6.3兆円(27.5%) 軽減税率1.1兆円 その他0.6兆円全ての3~5歳児、住民税非課税世帯の0~2歳児を対象に幼稚園・保育所などの費用を原則無償化勤続年数10年以上の介護福祉士に対して、月額平均8万円相当の処遇改善を行う2020年度末までに32万人分の受け皿を整備。保育士の処遇を1%(月1000円相当)改善低年金の高齢者に対して、年6万円を支給低所得高齢者支援のさらなる強化店内飲食/酒/文房具/書籍等税収は過去最高の62.5兆円、国債発行額は32.7兆円と減少傾向010203040506070一般会計予算初の100兆円突破!増税分を上回る6.6兆円の対策!軽減税率8%10%幼保無償化・社会保障の拡充歳入歳出6.3兆円増税!(兆円)1989年度90 92 94 96 98 2000 02 04 06 08 10 12 14 16 18 19一般会計税収国債発行額たばこ増税・所得増税等預金保険機構の剰余金から8000億円を繰り入れ*かっこ内の数字は前年度当初予算比の増減率、▲はマイナス33 週刊ダイヤモンド 2019/01/26