ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年3月30日号

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概要

週刊ダイヤモンド19年3月30日号

Special Feature 式市場にとって、やはり「10」という数字は鬼門なのか──。今から約30年前の1987年10月19日、米ニューヨーク証券取引所のダウ工業株30種平均の終値は、前週末より508㌦下落した。いわゆるブラックマンデーだ。 株価の下落率は22・6%に達し、世界恐慌の引き金となった1929年の暗黒の木曜日、ブラックサーズデーの下落率12・8%を大きく上回った。この翌日にはアジア各国の市場に危機が伝播、日経平均株価は14・9%下落し、3836円安の2万1910円と過去最大の暴落となった。 その10年後の97 年。運用チームにノーベル経済学賞受賞者たちをそろえ、高度な金融工学理論を駆使していた米ヘッジファンド、ロングタームキャピタルマネジメント(LTCM)が破綻した。 巨大なレバレッジを掛けた運用を行っていたために、アジア通貨危機による相場の大変動を吸収できず、ドリームチームと呼ばれたLTCMは設立からわずか5年で姿を消すこととなった。 そして、さらに10年後の2007年には、フランス・パリに本拠地を置く世界有数の金融機関、BNPパリバを発端とするサブプライム問題が勃発。翌08年9月のリーマンショックを引き起こしたことは、いまだ記憶に新しい。 こうした株式市場を大きく揺るがす金融危機は、「10年周期」で訪れることが多い。そうした意味でいえば昨年、18年は過去に比べれば規模は小さいながらも、2度のクライシスが起きている。 1度目は、2月に起こった「VIXショック」と呼ばれるものだ。 米長期金利の指標となる10年物国債利回りが、4年3カ月ぶりに3%を超えたことを受けて、世界的な株価急落が発生。日経平均は2月6日、1071円の大幅下落となった。 併せて、「恐怖指数」と呼ばれる米株式市場の予想変動率を示すVIX指数が投資家の予想をはるか週刊ダイヤモンド 2019/03/30 341987年10月19日の月曜日にニューヨーク証券取引所で発生したブラックマンデーの様子「 新格言」■ 2018年10月2日:日経平均が約27年ぶりの高値となる2万4270円へ■10月4日:米長期金利が約7年4カ月ぶりに3.23%の水準に急上昇■10月10日:ダウが831ドル下落し、翌日には日経平均も1000円余り下げた■10月31日:人民元が約10年ぶりに1ドル=6.9758元の安値を付けた■12月1日:米トランプ大統領と中国・習近平国家主席の会談■10月4日:米ペンス副大統領が米ワシントンにて中国をけん制■10月18日:上海総合指数が約4年ぶりの安値を付けた■ 11月6日:米中間選挙■12月6日:中国ファーウェイ創業者の娘がカナダの司法局に逮捕された■19年1月3日:朝の短時間のうちに1ドル当たり4円の円高■12月:ダウがリーマンショック時を上回る2211ドル下げ、日経平均は年初来安値を更新2018年末、19年初頭のイベント 1月2~3日のドル円の推移(5分足)(円/ドル)2019年1月2日3日104.5105.0105.5106.0106.5107.0107.5108.0108.5109.0109.5110.0・・・・・・・・・・・・円安・ドル高円高・ドル安1月3日の早朝、1ドル当たり4円の円高にAFP/アフロ株