ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年3月30日号

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概要

週刊ダイヤモンド19年3月30日号

特集 株・為替の新格言に上回り、多額のロスカットを強いられることとなった。 そして2度目は、10月初旬のことだ。10月2日、日経平均は91年11月以来、約27年ぶりとなる高値の2万4270円を付けた。翌3日には続伸するNYダウが、過去最高値となる2万6828㌦まで上昇した。 さらなる高値を予想し、楽観ムードに支配されていた市場が凍り付いたのは、その直後のことだ。 米長期金利が3・23%と約7年4カ月ぶりの水準に急上昇したことで、NYダウが831㌦下落。日経平均も10 月11日には、一時1000円余りも下げた。金利上昇に加え、米中貿易摩擦の激化による先行き不透明感の高まりなども株価下落に拍車を掛けた。 その後、株価はいったん持ち直したものの12月に入ってから再び大幅に下落。NYダウは12月頭から最安値を付けた25日の下落幅が3700㌦を超え、つられて日経平均も3400円以上下がり、2万円の大台を割り込んだ。 通常、米国では、12月はクリスマス休暇があるなど動きは少ないが、そうした過去の経験則とは関係なしに株価が激変したことに、市場は動揺を隠せなかった。 さらに年始には為替が大きく動いた。1月3日の午前7時半すぎ、外国為替市場で円相場に異変が起きたのだ。それまで1㌦=108円台後半で推移していた円相場が、わずか数分程度の間に約4円も急騰。いわゆる「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる現象だ。 昨年末の株価急落とともに、そもそも流動性が少ない時期に、人工知能(AI)を搭載した機械取引による円買いが、円の急伸を引き起こしたとされる。 昨今、AIによるアルゴリズム取引の急増に加え、中央銀行の超金融緩和による巨額マネーの供給、世界的なインデックス投資の拡大による市場のゆがみなど、相場の常識は通用しづらくなっている。以下、子細に市場を分析し、相場の〝新格言〟を導き出していく。PrologueiStock/gettyimages35 週刊ダイヤモンド 2019/03/302018年12月25日、前日の米株安を受け1年3カ月ぶりに2万円を割り込んだ日経平均株価急変相場から読み解く 日本と米国の株価推移18,00019,00020,00021,00022,00023,00024,00025,00026,00027,000・・・・・・・・・・日経平均株価ダウ工業株30種平均約27年ぶりの高値となった2万4270円から2万円割れに2018年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月19年1月2月3月(円、ドル)読売新聞/アフロ