ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年6月29日号

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週刊ダイヤモンド19年6月29日号

週刊ダイヤモンド2019/06/29 26Special Feature「95歳まで生きるなら、2000万円の金融資産が必要」──。資産運用の必要性を訴えた金融庁の報告書は闇に葬られた。だが、国の年金も企業の退職金も先細りは必至で、全面的に頼りにできないのは紛れもない事実。老後の生活に不安を感じる人たちは、こぞって資産運用に動き始めた。立投資を幾らから、いつ始めればよいのか」「自分のお金を1近いうちに使うお金、2予想外に備えるお金、3将来のために使うお金の三つに分け、このうち3だけ投資に回せばいい」「積立ではなく、一度に投資するのはどうか」「一方的に相場が上昇する場合は、最初に一括で投資した方がリターンは高くなる。しかし、大事なお金を大量に投資してそのまま放っておけない人は、積立でリスクを軽減しつつ長期に投資するのが合っている」5月下旬、個人向けに資産運用サービスを展開するウェルスナビが、投資初心者向けに開いたセミナー。講師の柴山和久代表取締役CEOとセミナー出席者の質疑応答が続いた。ウェルスナビの資産運用サービスは「ロボアド」と呼ばれ、パソコンやスマートフォンで年齢、年収、投資経験などを入力すると、AI(人工知能)がそれぞれの個人に適した運用ポートフォリオを提示する。運用の対象は世界中の株式、債券、不動産などに投資するETF(上場投資信託)や投資信託で、日本への投資比率は10%以下に抑えている。月々数万円の自動積立でグローバル投資が実践できるとあって、サービス開始から3年で預かり資産は1400億円を超えた。約12万人に及ぶ契約者の6割近くが20 ?30代の若い世代だ。各社の資産運用セミナーが関心を集める背景には、老後に待ち受ける厳しい生活への懸念がある。現在60歳の人の4分の1が95歳まで生きるといわれている。だが、少子化や非正規雇用の増加で、国からの年金支給額は先細りが必至だ。企業からの退職金も平均1700万?2000万円で、ピーク時から3?4割減った。今後は退職金制度の採用企業自体が減っていく。金融庁が6月に出した報告書では、年金収入だけの無職の高齢夫婦世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の家計は、毎月約5万円の赤字になり、95歳まで生きるなら、Kazutoshi Sumitomoお金を働かせる資産家になろうPrologue「積