ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年8月3日号

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週刊ダイヤモンド19年8月3日号

27週刊ダイヤモンド2019/08/03建設業界は今、絶頂期だ。にもかかわらず身売りが多発している。M&A助言のレコフによると、17、18年共に建設業のM&Aは100件超。過去最高水準である。不況期の身売りは経営危機に陥った企業が対象で、相手先を含めメインバンクが主導した。近年の身売りはそれとは別物だ。売る側も買う側も、自らの意思で相手を選び、決断するようになった。福島県の地場名門ゼネコンで売上高100億円超の佐藤工業は創業70年を迎えた18年の年末、準大手である戸田建設の傘下に入った。東日本大震災後の復興特需がピークアウトしたタイミングで踏み切った創業家の3代目社長はまだ40代。やはり後継ぎがいなかった。足元の業績は好調だが、県内の市場は縮小すると見込み、100周年となる30年後を見据えて安定した会社にしたかった。M&A仲介会社から複数の企業が譲渡を希望しているとの提案を受け、最終的に戸田を選んだ。「これまでは震災復興に集中するのが務めだと思っていた」と佐藤工業の前副社長で現社長の八巻恵一。今後、県外へ乗り出そうにも「アウェー」だ。「戸田グループに入ったことで、戸田の東北の他県や北関東の支店の支援を受けながPrologue(件)(年)(年度)(件)(%)建設業界の休廃業・解散数の推移0200040006000800010000建設業界の倒産数の推移01000200030004000500060002000 02 04 06 08 10 12 14 16 1820001998 02 04 06 08 10 12 14 16 18絶頂期なのに廃業増加人手不足倒産が多発高齢化と若者離れが超深刻20001998 02 04 06 08 10 12 14 16 18(年)*総務省「労働力調査」を基にダイヤモンド編集部作成出所:東京商工リサーチ510152025303540出所:東京商工リサーチ2018年に休廃業・解散が9000件を超えた!後継者難の倒産が大量発生!後継者難46求人難9従業員退職8人件費高騰122018年度建設業界の人手不足倒産数75件就業者における若年層・高年齢層の割合の推移建設業(55歳以上)全産業(55歳以上)全産業(29歳以下)建設業(29歳以下)倒産は減り続けているが…絶頂期なのにlersan8910/gettyimages