ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年8月31日号

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週刊ダイヤモンド19年8月31日号

ェルト・ゲーム』を買って読んでみました。そしたらヤマハのラグビー部にそっくりでめちゃくちゃ面白くて。池井戸さんに会ったら思わず、「ヤマハのルーズヴェルト・ゲームを聞いてみませんか?」と言ったんです。池井戸(以下、池)そう。それで共通の知人が遅れてきたので、ヤマハのラグビー部について小一時間、話してもらって。「これはルーズヴェルト・ゲームの続編いけるな」と思いました。清あ、そこきっかけでした?池ええ、これいける、書けるぞと思って、ずっと抱えていたんですね。その後『下町ロケット』や『陸王』を作品化した後、昨年末になって書けるタイミングが来た。それが今回の作品『ノーサイド・ゲーム』です。清ラグビーW杯が日本であるから、ないからとかではなくて。池そう。でも、いざ書きだしてみたら、原稿用紙600枚がボツ。全然うまくいかなかった(笑)。清えぇ?。池書いてみないと分からないもんですよね。最初はラグビー礼賛小説を書いていたんです。ラグビーの精神を褒めたたえる小説を書かないとまずいと思っていた。清宮さんからわざわざ聞いたことをきっかけに作品化する以上は、盛り上げなきゃいけないかなと。そういう小説を書いていたんですが、どうもしっくりこなくて、結局最後まで書いたのにボツにすることになって。それで(今年の)1月半ばぐらいから心機一転、書き直しました。小説でも出来過ぎ?清宮氏と境田氏の運命の出会い境田(以下、境)僕が初めて清宮さんとお会いしたのは、今春の話です。仕事仲間の弁護士が清宮さんの教え子で、共通の知り合いだったんですが、僕が四谷の焼き肉屋に入ったら偶然、彼と一緒に清宮さんがいらっしゃって。池たまたまなんですか。清それで仕事をする間柄になったわけじゃないですよ。ただその少し後、今度は四谷の和食屋へ昼ご飯を食べに行ったとき、残り一つだけ空いている席に座ったら、──清宮さんと池井戸さんは数年来の知り合いとのことですが初めてお会いになったのはいつですか。清宮(以下、清)最初の出会いは2015年2月に僕が日本一になった後(ヤマハ発動機ジュビロの監督として第52回日本ラグビーフットボール選手権大会優勝)、共通の知人が日本一のお祝いの会をしようと言ってくれて、六本木のステーキ屋に行ったときです。僕は池井戸さんにお会いするのが楽しみで、代表作の『ルーズヴ小説『ノーサイド・ゲーム』著者の池井戸潤氏、6月末に日本ラグビーフットボール協会(ラグビー協会)の副会長に電撃就任した清宮克幸氏、バスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」創設の立役者である境田正樹・ラグビー協会理事ら豪華メンバーによる特別鼎談がラグビー協会会長室で実現。このほど清宮氏が明らかにしたプロリーグ構想の展望や『ノーサイド・ゲーム』、日本ラグビー界への思いなど、徹底的に語り尽くしてもらった。週刊ダイヤモンド2019/08/31 28池井戸潤JunIkeido