ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年11月30日号

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週刊ダイヤモンド19年11月30日号

特集 歯医者のホント及ぶという。 マウスピース矯正は本来、ワイヤー矯正より歯を動かす力が弱く、対応できる症例は限られているのだが、キレイラインでは「ほとんどの歯並びに対応可能」とうたい、誤解を生むような広告表現でアピールする。 患者が特に警戒しなければならない点が二つある。 まず、そもそも装具を数年着けたままにするワイヤー矯正に比べ、自己管理が求められる。 食事と歯磨き時以外、20時間以上、装着しなければ効果が出にくいとされる。だが、実際にそれだけの時間、装着を徹底できないケースも多い。歯科業界に詳しいある弁護士は「思うように矯正効果が出なくても、十分な時間、装具を着けていなかったのではと押し切られ、泣き寝入りすることになりやすい」と話す。 二つ目に、自由診療であることもあり、トラブルが起きたとき患者側が守られる仕組みはほとんど整っていない。日本の法律ではマウスピースなどカスタムメードの矯正装具は、国内外で製作されたかどうかにかかわらず、薬事法上の医療機器に当てはまらない。特に海外で作られた場合は歯科技工士法上の矯正装置にも該当せず、多様なプレーヤーと思惑がひしめくマウスピース矯正市場の主な業者と歯科医側の現状11/30号P038 図版サイズ W:179.75×H:193.25イラストレーターCS5インビザライン・システム(アライン・テクノロジー)歯科矯正業界の異端児日本市場 米国市場歯科機器大手4社スマイルダイレクトクラブ(スリーエム) (ヘンリーシャイン)(デンツプライシロナ)米国矯正歯科学会米国歯科医師会マウスピース矯正市場で圧倒的な地位を築いたインビザラインのアライナー(写真左下)矯正界の先行市場的な米国では、〝完全医者飛ばし?スキームを構築したスマイルダイレクトクラブに医師側が反発敵対(ストローマン)日本市場に〝黒船?襲来!海外から輸入販売するグループ歯科技工所と組み国内で製造・販売するグループ来年から参入へ!「米国の矯正医が診断」を売りに参入「安く手軽に」へ若者が殺到さらなる拡大を狙う30%出資類似業者が増殖中三井物産スマイルトゥルージャパンキレイライン(KLマーケティング)矯正医(認定以上約4000人)「矯正歯科」を標榜する歯科医(約2万1000人)矯正治療を行える歯科免許を持つ医師総数(約10万人)業者がこぞって舌なめずり…矯正市場・未開の肥沃地帯保険診療だけでは収支が厳しい。ワイヤーより手軽にできるマウスピースなら矯正を始めようかな…潜在市場大マウスピース矯正装置の絶対王者19%出資c123RF37 週刊ダイヤモンド 2019/11/30