ブックタイトル週刊ダイヤモンド19年12月7日号

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週刊ダイヤモンド19年12月7日号

29 週刊ダイヤモンド 2019/12/07特集最強投資家が狙う割安株界貿易や設備投資、企業業績の改善が期待できるという。 渡辺氏は「昨年初から減速してきた実体経済が回復しつつある」とも話す。半導体サイクルは約2年の周期で上下するが、先行指標の半導体関連株価が上昇局面に入った(右ページ左図参照)。次世代通信規格「5G」関連の需要が、これから本格的に増えていくことも追い風となりそうだ。 相場が強いことで、日本株に注目する外国人投資家が増えている。今回特集で取り上げるアクティビストもそうだ。キーワードは「割安度」である。投資指標のPER、PBR(上図参照)で日米を比較すると、日本株の割安度が際立つ(右ページ表参照)。これこそ、アクティビストが日本株を熱心に物色するゆえんである。1年間で保有した半分強の銘柄で 10 %以上の上昇 現在、日本で猛威を振るうアクティビスト。彼らは過去1年間、どんな銘柄に投資をしたのか。 上場株式を5%超取得した投資家は5営業日以内に「大量保有報告書」を提出する義務がある。昨年12月以降、新たな銘柄について12/7号 1特 P28~29 イラストレーターCS5 オーバープリント済み 岩崎割安株を探すのに役立つ四つの投資指標PER株価収益率PBR株価純資産倍率ネットキャッシュ倍率Price Earnings RatioPrice Book-value Ratio例えば純資産が100億円となっている企業の時価総額が110億円の場合、株式市場はその企業の価値を純資産の1.1倍と評価していることになる。1株当たりに直すと株価÷1株当たり純資産。仮に企業が現時点で解散した場合、株主が受け取れる名目上の1株当たりの金額を示す。倍率が低ければ、現在の財務基盤と比較して株価が割安に放置されていることを意味し、下値不安が小さいとされる。企業の純資産に対して株価がどれくらい割安かを示す例えば10億円の純利益予想となっている企業の時価総額(株価×発行済み株式数)が140億円の場合、株式市場はその企業を純利益の14倍(=14年分の価値がある)と評価していることになる。倍率が高いほど市場での成長期待が高いわけだが、期待が外れると株価が暴落するリスクがある。逆に低ければ、現在の利益水準と比較して割安に放置されていることを意味する。1株当たりに直すと株価÷1株当たり予想純利益。企業の純利益に対して株価が割安かどうかを測る 時価総額をネットキャッシュで割って求める。ネットキャッシュは企業の手元流動性(現預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額。ネットキャッシュ倍率が低いと、キャッシュリッチなのに株価が割安と判断されるため、アクティビストに狙われやすい。1株当たりの年間配当金を現在の株価で割って求める。例えば株価が1000円、配当金が年21円なら、配当利回りは2.1%(21円÷1000円×100)。配当利回りPER =PER = = 14 倍14010株価純利益10時価総額1401株当たり(予想)純利益PBR =PBR = 110 = 1.1 倍100株価負債総資産純資産100時価総額1101株当たり純資産