ブックタイトルシックス 2017 WINTER
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シックス 2017 WINTER
078ツ300SLや、戦前のブガッティといったクルマを、国際的な評価が高いからといって、初心者が狙ってもいいのでしょうか。松本 あこがれは大事ですね。あこがれのクルマを探す過程で、思わぬ発見(べつのクルマ)に出合うこともあるし。同時代のクルマや、クラシックカーで重要な生産年にしても、狙っていたモデルイヤーの前後の、意外にいいモデルがみつかることもあります。ぼくは66年のポルシェ911Sを探していて、考えていなかった67年モデルを買ったことがあります。このモデルイヤーの〝S〟は527台しか作られませんでした。当時そんなことを知りませんでした。乗ってみるとシャープな操縦性で抜群に楽しかったです。小川 特別なモデルは特別な探しかたが必要といえます。専門のエージェントもいますしね。松本 1000万円を超えるクルマはエージェントと付き合うのがいいかもしれません。エージェントは情報を持っていますから、ヒストリーがちゃんとしているクルマが見つかります。小川 とはいえ、最初は英MGAとかMGBといった、運転しやすく、パーツも豊富で、面倒みてくれるメカニックも多いモデルからというのもいいですよね。もちろん日本車でも。松本 ワンオーナーのものを見つけたらそれが〝ストーリー?になりますね。汎用性という点ではポルシェ356がいいと思います。62年とか63年のSCスーパー95がお勧めです。ディスクブレーキで操縦性がいいですし、いっぽう整備も比較的簡単で、クラシックカ加するひとはけっこういますね。松本 そうですね。ただ、いきなり著名なコンクールデレガンスとか、伊のミッレミリアなどラリーに参加というのはハードルが高いでしょう。クラシックカーを楽しむのには国内ラリーに参加してはどうでしょうか。小川 自分のあこがれのクルマを買うべきか、ラリーでの楽しみを主体に選ぶべきか。悩むところですね。たとえばメルセデス・ベンアルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー(55年~)はピニンファリーナの美しく丈夫な車体とともに、実用性が高いのも大きな長所。ホイールベースが伸びたジュリアもある。写真=FCA高い人気を誇る伊ランチアのアウレリアB24スパイダーは54年から2年間だけラップアラウンドタイプのウィンドスクリーンを備えていた。そのあとのスパイダーももちろん美しい。写真=FCA古いクルマの雰囲気に浸りたいならジャガーのマスコットがついたスタイリッシュなジャガー・マーク2(59年~)という手も。65年モデルが運転しやすく、66年以降はややコストダウンしている。写真=Jaguarポルシェ911(63年~)のなかでも人気が高いのは73年までのモデルで、なかでも70年までの気化器仕様は高値となっている。初期の「Oシリーズ」と「Aシリーズ」が特に人気が高い。写真=PorscheCLASSICSARE FUN憧れのクルマを買うか実用性を優先するか選ぶのも楽しい高級リゾートホテルの敷地で開催されるヴィッラデステのコンコルソデレガンツァは見ているだけで楽しい伊コモ湖畔ヴィッラデステでのコンクールに出展するには車両の入手先も重要なポイント