ブックタイトルシックス 2017 WINTER
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シックス 2017 WINTER
082 今日も空腹を感じておいしく食事ができているだろうか? 胃の不調というと、近年はヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)菌感染が慢性胃炎や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などを引き起こし、胃がんに至るリスクが注目されているが、前頁で紹介した慢性的に胃の不快な症状が続いているのに、内視鏡検査をしても異常が見つからない機能性ディスペプシア(FD)の場合も、上腹部の症状を訴え病院へ受診した人の45?53%を占めるという(機能性消化疾患ガイドライン2014による)。「ピロリ菌感染胃炎は、ピロリ菌保菌者が中高年世代に多いため(20?30代ではおよそ10人に1人の割合の感染率)、50代以降の年代が大多数ですが、機能性ディスペプシアは、中学生、高校生、働き盛りの年代、高齢者まで、年代を問わない病気です。慢性的な胃の不快な症状を抱えて来院する患者さんは、その不調が、何か大きな病気ではないか不安を感じることで、さらに症状を悪化させてしまっている人がいます」と話すのは東海大学医学部内科学系総合内科学の髙木敦司先生(以下同)。 この機能性ディスペプシアには、食生活は特に大切だという。「食事の時間帯のリズムを作る、胃に負担をかけないような食べ方を心がける、脂っこい食事を控えるようにする、お酒はほどほどに。今の食生活を見直してみましょう」 胃に負担をかけないような食べ方とは、食事はゆっくりよく咀嚼をする、腹八分目、消化の良いものを食べる。そして、食後は、胃の消化活動を促すため、すぐ動き回らず30分くらいは休息をとる(横になるのはNG!)ことだという。省みると、すべてに当てはまるかもしれない人も?機能性ディスペプシアは生活習慣の見直しが大切こんな症状は、胃が機能していない胃酸や食物の刺激への知覚過敏・みぞおちの痛み、みぞおちが焼ける感じ胃が十分に広がらない・食事を始めてすぐに満腹感に胃の運動が弱く、食べ物が十二指腸に移動しにくい・食後の胃もたれBAD LIST胃を守る乳酸菌でアグレッシブに生活する治療と合わせる食生活の新知見