書籍編集局第一編集部
副編集長

金井 弓子
Yumiko Kanai

2016年11月入社
書籍編集局第一編集部
副編集長
金井 弓子Yumiko Kanai |2016年11月入社

わたしは、こんな人

1988年生まれ。大学卒業後、実用書出版社を経て現職。本はほどほど、漫画はたくさん読みます。
学生時代はサークルを頑張っていましたが、お酒のせいで記憶が曖昧です。

圧倒的な企画を、地道に考える

本づくりにおいて、最も重要なもの。それは「企画」だと思います。企画とは、商品価値を大きく左右する、本の骨格。いい企画を思いついた瞬間は、本ができるまでで一番楽しい瞬間でもあります。
じゃあ、いい企画とは何なのか。残念ながら、それはよくわかりません。でも私の場合、「圧倒的」であることをつねに意識しています。圧倒的におもしろい、圧倒的に新しい、圧倒的に役に立つ……読者の予想の上をいくすごい価値がなければ、わざわざお金を払って買ってもらえません。
企画の種は日常のあちこちに落ちていますが、それをどう「圧倒的」なものに育てるかを考えるのが、編集者の仕事です。編集者というと、ゼロベースでアイデアをポンポン思いつくクリエイティブな人を想像するかもしれませんが、実際はもっと地道。小さな企画の種を見逃さない注意深い人や、知恵を絞る手間をいとわない執念深い人が向いている仕事かもしれません。

人の力を集めて、自分の想像を超える

編集の仕事において、純粋に楽しいのは企画を思いついた一瞬だけで、あとはずっと不安が続きます。本というのは正解や完成形が決まっていないので、編集作業は暗闇を手探りで歩くようなものだからです。
そのうえ、編集作業は地味でめんどう。著者に原稿を書いてもらい、それをわかりやすく整理し、デザインやイラストを各所に依頼し、コスト計算に奔走する……。ドラマで描かれるような華やかな世界ではありません。
かかわる人数が多いので、取りまとめも大変です。たとえば料理書の場合、著者・ライター・デザイナー・カメラマン・スタイリスト・校正者・印刷所など最低でも7名の方とやりとりすることに。これは本の性質によって3人~10人以上と幅があります。
こんな風に書くとつらいだけの仕事のようですが、それは違います。たくさんの人の力によって、編集者の思いどおりの本ではなく、編集者の想像を超えた本が完成するのです。その瞬間に立ち会えることが、この仕事の至上の喜びだと思っています。

ダイヤモンド社は「やりたいことがある人が、挑戦できる会社」

ダイヤモンド社はおもにビジネス書・経済書を発行する出版社です。でも、会社から「こんな本をつくりなさい」と言われることはありません。つまり、自分が「やりたい!」と思ったら、どんなジャンルの本でも企画できます。そんなわけで、私は児童書や実用書をおもに編集しています。
本をつくる過程も、個人の自由にゆだねられています。予算管理、スケジュール、内容からカバーに至るまで、すべて自己責任で進めます。責任も重いですが、主体的に仕事に取り組める人にとって、これ以上の環境はないと思います。
私が所属する書籍編集局のフロアには、30人以上の編集者がいるため、相談相手に困ることがないのも魅力です。企画はアイデア段階でも上司に相談してブラッシュアップできますし、先輩編集者に気軽に話を聞くこともできます。実際、周りからの指摘を本の内容に反映することもしばしば。刺激を受ける頻度が高いため、柔軟な考えを失わずにいられる職場といえます。

1日のスケジュール

  • 9:30

    出社

    メール、書店POSデータ、ニュースをチェック

  • 10:30

    進行中の企画のデータ整理など

    午前中は頭がまわらないので、単純作業がメイン

  • 12:30

    昼食

    週に1回、同僚とランチをとりながら企画の話。
    ざっくばらんに意見を言い合い、思わぬアイデアがうまれることも

  • 14:00

    打合せ

    デザイナーさんの事務所に行き、紙面のイメージを相談。
    議論したり紙に描いたりを繰り返し、何とかイメージが固まる

  • 16:00

    PR原稿作成

    発刊後の本をwebメディアが取り上げてくれることになったので、原稿を書く。
    発刊後の売り伸ばしも重要な仕事。宣伝部や営業部と連携をとりながらすすめます

  • 18:00

    ゲラチェック

    夜になると元気になるので、頭を使う仕事を。
    ゲラ(原稿を本の形に整えたもの)をもくもくと読み、赤字を入れる。著者にも確認してもらう

  • 20:00

    退社

    キリのいいところで退社。お酒を飲みに行きます!
    リフレッシュになるうえに、雑談が企画につながることもあります

一問一答

ダイヤモンド社のいい所は?

自由だけど、フォローはしっかりしている

あなたが一緒に働きたい人はどんな人?

おもしろがって仕事をする人

あなたのお薦めの一冊は?
(就職、転職に役に立つと思う本)

『告白』
(町田康:著)

「自己分析と、他人からの見られ方が乖離している」というボンヤリした悩みに輪郭を与えてくれた本。また、本に人生観を変えられる貴重な体験をさせてくれた。このような圧倒的なコンテンツをつねに目指したい。

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