目次

はじめに

第１章　借金まみれの会社でも、後継者が喜ぶ事業承継はできる！

すべては１本の電話から始まった
借金まみれの義父の会社を継ぐことに……
過剰な不動産投資が大きな仇に
起死回生の“大逆転プロジェクト”が始動
死にもの狂いの執念で新ビルの建設費を半額に！
新本店ビルが完成！　晴れて100周年を迎える
子や孫の事業承継も視野に入れて組織再編を決断
スムーズな事業承継を実現するための６つのステップ

第２章　会社の“稼ぐ力”や借金を浮き彫りにする洲山式事業＆資産評価法

あなたの会社はもうかっていますか？　まずは現状分析から
「営業デューデリ」で会社の〝稼ぐ力〟を浮き彫りにする
「収益構造チャート」でどれだけもうかっているかをチェック！
あなたの会社は採算が取れていますか？
事業を続けるべきかどうかは「損益分岐点」で判断する
借金を返せるだけのキャッシュが稼げるかどうかを見る
ギブアップすべきか否かは「実力利益」で見極める
「生きている資産」がどれだけあるのかをチェックする
「会社の土台はしっかりしているかどうか？」を調査する
果たして、あなたの会社の診断結果は？

第３章　心配無用！ こうすれば会社の借金は減らせる！

「実力利益」を高めて借金返済のメドを立てる
人員整理の前に、まずは役員報酬を減らす
資金繰りがどうにもならないときはリスケが先決
売れるものはなるべく売り払って借金を減らす
Ｍ＆Ａでノンコア事業を整理・売却する
会社分割・事業譲渡で過剰債務を切り離す
将来性のあるビジネスに転換してから承継する
「富士山経営」で会社を長生きさせる

第４章　いざ、事業承継！　具体的な進め方と注意点は？

家電量販業界の歴史から、「富士山経営」のあり方を学ぶ
勝てる土俵で戦えば、必ず活路が見えてくる
「不易流行」こそが盤石経営のカギ
後継者はどのように選ぶべきか？
後継者が経営に集中できる環境を整える
器でない人物に経営を任せるのは不幸の始まり
後継者はいかに育てるべきか？
事業承継とは、経営権を掌握させることである
「一澤帆布遺言書事件」から学ぶべきこと
知っておきたい自社株評価の基礎知識
自社株評価を引き下げるにはどうすればよいか？

第５章　知っておきたい承継の“新スキーム”

　　　　生命保険、一般社団法人、信託の活用法

生命保険で退職金や自社株取得の“元手”を確保する
連帯保証債務対策として生命保険を活用する
“争族対策”にも生命保険が役に立つ
一般社団法人を相続税対策に利用する
自社株の値上がりによる相続の負担増を抑える
事業承継の新しい“新スキーム”として注目される信託
事業承継における信託の活用例
一般社団法人を信託の受託者として活用する

おわりに

気が付いたときには負債30億円……　わたしもあなたと同じ経験をしてきました

著者

喜多洲山（きた・しゅうざん）
社長のビジョン実現・「成長」をサポートするパートナー。
永遠に存続発展する『富士山経営』を推進する株式会社喜望大地 会長。
ローカル小売業の三代目にして、年商1億から50億まで拡大。ベンチャー・キャピタル4社から出資を受けIPOを目指すも、負債30億を抱え破たん寸前の経営危機に陥る。内容証明郵便300通、特別送達100通、所有不動産の競売9物件、数え切れない差押え等々、筆舌に尽くせぬ艱難辛苦を経験する。修羅場体験の中で事業継続に奔走し、組織再編とスポンサーへのM&Aにて事業再生に成功。その経験を生かして、9年間で約700社の事業再生・変革成功。「社長に笑顔と勇気を与え続ける！」をミッションに、悩める社長の救世主として、事業承継・事業再生・M&Aのコンサルを日本全国で展開する。
認定事業再生士（CTP）・（MBA）

五島 聡（ごとう・さとし）
保険営業マン営業支援、中小企業支援を中心に、事業承継サポートをも行うエフピーステージ株式会社 代表取締役社長。
ソニー生命保険に入社後、2年4カ月という同社最短記録でエグゼクティブ・ライフプランナーに就任した経歴を持つ。1994年、エフピーステージを創業。「継続貢献営業」や「財務貢献」など時代に合う手法を相次いで開発し、中小企業支援を中心に活躍している。