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ドラッカー入門 新版

未来を見通す力を手にするために

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  • 電子版

ドラッカー入門 新版

未来を見通す力を手にするために

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 上田惇生/井坂康志:著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2014年08月
  • 判型/造本:46上製
  • 頁数:324
  • ISBN:978-4-478-02857-5

内容紹介

ドラッカーならではの世界の見方、考え方を通じて、未来を読み解く力とは何かがわかる。ドラッカーが生み出した思考法やコンセプト、歩みのやさしいガイドを通じて、政治、社会、経済、経営、組織、人、知識と多岐に渡る巨大な業績の全貌を背景とともにつかむ。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1部 「ドラッカー視点」の誕生

第1章 観察者の眼はいかにして鍛えられたか

1 ドラッカーは何を見ようとしたか
現代社会最高の哲人/ドラッカーとは何者か/領域横断的アプローチ/観察者の眼/二一世紀を支配する思想家/「明治人」の気概/払拭不能な原体験

2 社会生態学者への道
現代のリュンケウス/物見の役の仕事/あるがままに見る/我見る、故に我あり/見る責任、物語る責任/傍観者のまなざし/コンサルタントとして/見出し、働きかける/境界の守護者/小さく生き生きした世界/バスカヴィル的知性──欠落への感性

3 自らを知る
情報への対し方/ジャーナリストの仕事/言語の神聖さ/クランツ事件/実存にふれる体験 ── ウィーン市庁舎前広場/幼少年期ウィーンの人々/早すぎた知識社会/国家百年の計を慮る力/『ファルスタッフ』の教え/日本との出会い/日本画 ── 情報の精髄

第2章 学びながら実践する ── ウィーン・ハンブルグ・フランクフルト時代

1 ウィーンの幼少時代
テクノロジストとアーティストの家系/父アドルフ/母キャロライン/サロン/シュヴァルツヴァルト小学校/エルザ先生/退屈なギムナジウム/シュナーベルの個人レッスン

2 ユートピアからの脱出
「昨日の世界」/ハンブルグ ── 社会人としての第一歩/人生を変えた名著 ── テニエスとバーク/『フランクフルター・ゲネラル・アンツァイガー』/働きながら学ぶ/博士号を取得/試練の時代/処女作を出版

第3章 産業社会の未来を見つめて ── ニューヨーク時代

1 イギリスでの結婚
ぐずぐずした時代/「シュタール論」/ドリスとの結婚、日本画との出会い/新世界への脱出

2 文明の新境地・アメリカ
新天地の青空/教育 ── 思考の実験室/『「経済人」の終わり』/『産業人の未来』

3 GMの観察
30歳をすぎて/企業現場に分け入る/『企業とは何か』/産業社会は成立するか/観察者の眼/GM幹部の不興/時代を代表する知識人に

第2部 マネジメントとは何か ── 文明の担い手たるもの

第4章 マネジメントの発明

1 脱イデオロギー ── 文明への眼
イデオロギーに世界は救えない/マネジメントの出発点/事例に語らせる/「浪費された世紀」/オーケストラと指揮者の時代/道具としての組織/マネジメントの原点/経営三部作/読み手の目線

2 マネジメントの実践的展開
マネジメントの本籍地/一位二位戦略/「MBAは好きになれない」/人が財産/アルコア ── 働く人を中心とする経営/人に伴う誤解/日本的経営への疑問/害をなさない/「ヒポクラテスの誓い」/倒産という能力

第5章 マネジメントのフレームワーク

1 マネジメントの世界観
映し込まれた世界観/「必然の進歩」などない/損なわれた世界/賢人の石/フレームワークと世界観/「このポストモダンの世界」/エビデンス至上主義の限界

2 マネジメント── 三つの柱と七つの尺度
フレームとスキル/マーケティングの考え方 ── 販売活動を不要にする/イノベーションの考え方 ── そよ風のように来て去る/予期せぬ成功/顧客を知る唯一の方法/変化を利する/不合理な顧客はいない/三つの生産性/知的労働の生産性/経営資源 ── 人材、物的資源、資金

3 マネジメントの役割
なぜ「利益」が出てこないか/企業の目的/利益は活動許可証/正統性──顧客創造のみでは足りない/プロフェッショナルの条件

4 マネジャーの役割
組織社会の先覚者 ── ヴァルター・ラーテナウ/打ち砕かれた希望/意思決定の作法──見解からスタート/スローンの意思決定/見解の仮説性/美しいものには嘘がある/目線を合わせる/コミュニケーションは受け手がつくる/自らを生かし切る/自分も他人も、大きく変えない/経営科学を使う

5 組織の未来についてNPOが教えること
最も重要な五つの質問/良き意図、良き成果/「ノー」というのは大切な仕事/われわれのミッションは何か/われわれの顧客は誰か/顧客ニーズは千変万化/顧客にとっての価値は何か/際立って重要な問い/われわれにとっての成果は何か/イーライ・リリー物語/われわれの計画は何か

第6章 自分を使って何を成し遂げうるか

1 セルフマネジメントの要諦
自らをマネジメントする/場は個が自ら選ぶ/二つ以上の人生を同時に生きる

2 成果をあげるということ
時間からスタート/貢献に焦点/ブライアン看護師のルール/フィードバック分析/自分の価値観、仕事の価値観/誰も聞いていない会議は開かない

第3部 変わる世界、変わる文明 ── まなざしの先に広がる地平

第7章 観察者の眼が捉えた未来

1 ドラッカーは時代をどう見たか
今なお続く「断絶の時代」/資本主義をも否定/知識が中心を占める社会/知識の意味の変化/知識が正しく用いられるとき/激動は2020年から2030年まで続く/知識が新産業の爆発を生む/世界を一変させた鉄道/教育を変え、世界を変える

2 ポストモダン ── 隠された主題
ネクスト・ソサエティ/コミュニティとしてのNPO/もはや現実ではない/文明のコンセプト/バタフライ・イフェクト/エビデンス至上主義の危険/見る、聞く、相談に乗る/理論は現実に従う/「私の観察によれば」/あるがままに見る/見飽きることのないものを見る/耳を澄ませる/わかったものを使う/「すでに起こった未来」を使う/価値が証明された原則/ささやかなものを信頼する/何をもって憶えられたいか/「少しだけ」目線を上げる/未知なるものの体系化/欠けているものを見る/内なる声/陳腐化の主導権/廃墟の復興/諸行無常/フィードバックの仕掛け/強みを問い続ける/何を捨てるか

第8章 正統保守主義者は文明をどう見たか

1 マネジメント ── ポストモダンの方法論
捨象できるものはない/アプローチと世界観/「知られざるもの」による文明/見立てによる観察/今問う『企業とは何か』

2 ポストモダンの底流 ── 今あるものを最大限活用する
正統保守主義の時代/保守主義の不完全燃焼/現実を現実的に説明/文明社会の解毒剤/馬を替える日/二重の責任/マネジメントの思想/バークのDNA/現存素材の最大活用/急所の探索/現実からスタート

第9章 次に訪れる文明──技術と脱モダンへの企み

1 マクルーハン ── メディアの予言者
印刷者の末裔/マクルーハンのメディア理解/テクノロジーの発見/グーテンベルクの銀河系/印刷技術とモダン

2 ポストモダンを創造するもの
現実の創造/『変貌する産業社会』/主体としての人間/技術と認識変化/テクノロジスト/知覚の力/全体は部分の集積ではない/ものづくりに宿る知識の競争力/日本との絆/間に合ったインタビュー ──ドラッカーからの書簡

あとがき

ドラッカー年譜

ドラッカー主要著作解題

索引





著者

上田惇生(うえだ あつお)
1938年埼玉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。経団連国際経済部次長、広報部長、経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現在、同大学名誉教授、立命館大学客員教授。ドラッカーの主要著作のすべてを翻訳。『プロフェッショナルの条件』ほか「はじめて読むドラッカー・シリーズ」四部作、「ドラッカー名言集」四部作、『エッセンシャル版マネジメント』の編集翻訳。「ドラッカー名著集」の編纂。著書に『入門ドラッカー』、『ドラッカー 時代を超える言葉』、『NHK100分de名著ドラッカー・マネジメント』、『P・F・ドラッカー完全ブックガイド』がある。ドラッカーより日本での分身とされた。ドラッカーとの往復書簡は500通を超える。ドラッカー学会代表を経て、同学術顧問。

井坂康志(いさか やすし)
1972年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修了。2005年5月ドラッカーにクレアモントにて外国人編集者として最後の独占インタビュー(『週刊東洋経済』2005年7月2日号および『テクノロジストの条件──ものづくりが文明をつくる』ダイヤモンド社に収載)。翻訳書に『ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限に引き出す方法』『ドラッカー 教養としてのマネジメント』がある。現在、東洋経済新報社、ドラッカー学会理事、ものつくり大学特別客員教授。

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